イブラブ！！ (ページ27)

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森ちゃん家ページ27

「えっと、適当にスリッパ選んで入って」

ゆっくり玄関で靴を脱いでる元を置いて、パタパタと音を立てて小走りする。

俺、テーブルのお皿片付けたかな？とか、ベッド綺麗にしたかな？とか、部屋着ちゃんと畳んだっけ？とか、もうプチパニックなってる。

やって、元ん家であんな事あったのに、まさか、すぐに密室で2人っきりになるやなんて思わんやんか。

「なんかあったらどうすんねん」

いやいや、それはないよな、でも今日バレンタインやし、いや、でも‥って考えてたら耳があっつなって、隠さなって思てたら、

「俺、どこにおったらええ？」って至近距離で元に言われて俺今鼻血出てんちゃうか？

「ソ、ソファにどうぞー」

って右手でどうぞーってしたら、元、おぉってちょっと笑って、勢いよくソファに座ったら思ったよりもバフって身体が沈んで、おぉって又言ってた。

なんか、元も緊張してる？

いや、そんなわけないか。

まだ俺の気持ち知らんし。

元かて、俺の事好きなわけちゃうし。

こないだのはただの未遂事件やし。

「ほな、ダンスして汗かいたし、ちょっとシャワー浴びて来るわ」

って言ってから、わざわざそんなん、シャワーって、シャワー浴びるとか言わんでええやん俺って、考えてもうて、もう意味わからん。

首のストールを外して畳んでから、元の座ってるソファの前のテーブルに置いて、冷蔵庫のもんなんでも飲んでいいからって、急いで風呂場に向かった。