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ドォォォォン



屯所に響き渡った轟音に何事かと駆けつけると、そこには肩を撃たれた局長サンが倒れていた。

それを見たカエルの「フン。猿でも盾代わりになったようだな。」という何とも上から目線の言葉に沖田クンはキレた。

素早く抜刀するその腕を掴んだのは副長サンだった。

「やめとけ。瞳孔開いてんぞ。」





その夜、護衛対象が見つからないと屯所の中を探していると

パチパチと音を立てて燃える火の前に磔にされているガマガエル。もう名前は忘れた。

火を黙々とたく沖田クンに思わず声をかけた。

「面白ぇことしてるね。私もまぜてよ。」

沖田クンは私に気付いて驚いた。

「Aさん…。てっきり俺は怒られるかと思ってやした。」

「誰だってあんな言い方されて気持ちいいやつはいねーよ。

それに私は黙って護衛できるほど、出来た大人じゃ無いからね。」

冷静に隊士たちに語れる副長サンみたいには、私はなれないから。

「何見てるんだ貴様ァァァ!早く助け、モペッ」

「アッすみまっせーん、手が滑っちゃってェ。」

ガマガエルがうるさかったので沖田クンの手から薪を一本とって口に突き刺すと、沖田クンは「最高でさァ、Aさん。」と笑った。



「何してんのォォォォォ!!お前ら!!」

のほほんと二人で火を炊いていると副長サンの怒号が浴びせられた。

「びっくりするじゃん副長サン。ご近所迷惑だよ静かにして。」

「大丈夫大丈夫死んでませんぜ。

要は守ればいいんでしょ?これで敵おびき出してパパっと一掃。」

「作戦にしては荒いけどまァ大丈夫でしょ。

攻めの護りだよ。」

「貴様ァこんなことしてただで済むと…モペッ!」

「はいはーいゲコゲコうるさいよー。カエルは黙ってなァ。」

私は騒ぐカエルに再度、薪を押し込んだ。

「土方さん、俺もアンタと同じでさァ。

早い話、真選組(ここ)にいるのは近藤さんが好きだからでしてねェ。

でも何分あの人ァ人が良すぎらァ。他人のイイところ見つけるのは得意だが、悪いところを見ようとしねぇ。


俺や土方さんやAさんみてーな性悪がいて、それで丁度いいんですよ真選組は。」

沖田クンははっきりと言い切った。その言葉に副長サンはフンと鼻を鳴らして、

「あー、なんだか今夜は冷え込むな………

薪をもっと焚け総悟。」

「はいよ!!」

むごォォォォォ!!と叫ぶカエルは無視して沖田クンは薪を燃やした。










つか私のことちゃっかり性悪にくくりやがったなクソガキ。

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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時

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