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「おーい坂田、起きなって」

げんこつを一つ落とすと坂田は「アレ?ここどこ?」と言いながら目覚めた。

「ここ自動販売機!お前酔ってすげーことになってんぞ。」

「えー?あー、そういえば花見してたんだっけ…。それで多串くんと何かドンパチやったよーな気がしないでもないよーな…。」

「どっちだよ。」

いやどっちでもいいので早く起き上がってくれ。

私はそう思いながら手を差し伸べた。

「ホラ、向こうでメガネ君とうさぎちゃんが待ってる。早く行ってやれ、歩けるか?」

「おぅ、何とかなー。」

坂田はフラフラとおぼつかない足取りで彼らのもとへ向かっていった。



さて、問題は。

「副長サーン、いい加減帰るぞー。皆私ら置いて先帰ったぞー」

面倒くせぇ副長サンである。

「んぁ?芹沢か…頭痛ェ…」

「二日酔いになりそーだね。テキーラなんて飲むから。」

「うるせーテメー何で止めなかったんだ」

「理不尽すぎんだろ」

十分止めてたわ。でもおめーら聞かねーじゃん。

だからメガネ君と山崎クンに慰められたわ。「妙な部下を持った上司も大変ですね。」って。苦笑いしか出ねーよ。

ちゃんと歩けない副長サンに肩を貸しながら夜道、屯所までを歩く。

「なァ芹沢、てめー随分万事屋と親しそうだな」

「え?まァ幼馴染だしね。」

え?何急に。怖いんだけど。

副長サンは酔いがまだ冷めてないのか、柄にもないことを言い出した。

「テメーはなァ、妙な距離感っつーもんを感じるんだよ。俺のことを副長サンなんて呼びやがって。

年近ェだろーが、つかお前のほうが上司なんだからそんな堅苦しくなくていーんだよコノヤロー。ミンチにすんぞ。」

「会話の流れでミンチ関係ある???」

何この人。酔ったらスゲェヴァイオレンスなんですけど。

いや元から瞳孔開いてて刀抜きがちだけども。

酔わなくてもドメスティックバイオレンスだけれども。


ったくしゃーねーなぁ。

距離感感じるとか、ガキみたいなこと言いやがって。

…別にちょっと嬉しくねーし。

自分だけあとから来たから距離感じてたとか、そんなことじゃないんだからね!?

誰だよいまツンデレって言ったやつ。ミンチにすんぞ。

どちらかといえば副長サンのほうがツンデレだろうが。



「あー、ハイハイ分かったよ、土方クン。そろそろ自分の足で歩かない?」




「………………。」









コイツまた寝やがったァァァ!!!

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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時

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