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副長サンは虫の居所が悪いのか、ここではないと駄目らしい。
「うるせェェ!ホントは俺もどーでもいーんだが、コイツのために場所変更しなきゃならねーのが気に食わねー!!」
いや何て理不尽???
副長サンそんなに坂田のこと嫌いなの?
もうそれ一周回って好きの領域に入ってるよ(?)。
「大体、山崎場所取りにいかせたはずだろ…どこいったアイツ!!」
「ミントンやってますぜ、ミントン。」
またしてもミントンやってることがバレた山崎クンは副長サンに「山崎ィィィ!!」とタコ殴りにされ、断末魔を上げることとなった。
かわいそ(薄情)。
そしていつの間にか復活していた局長サンは副長サンに加勢する。
「まァとにかくそーゆーことなんだ。こちらも毎年恒例の行事なんでおいそれと変更できん。
お妙さんだけ残して去ってもらおーか。」
「いやお妙さんごと去ってもらおーか。」
「いやお妙さんはだめだってば。」
クソどーでもいい。
仲良く一緒に飲むっていう折半案はないわけ?
私が半分呆れていると、坂田一派は真剣な顔で言った。
「何勝手ぬかしてんだ。幕臣だがなんだか知らねーがなァ。
俺達をどかしてーならブルドザーでも持ってこいよ。それとAこっちによこせ。」
「バーゲンダッシュ1ダース持ってこいよ。」
「フライドチキンの皮持ってこいよ。」
「フシュー」
「案外お前ら簡単に動くな。」
おい坂田どさくさ紛れて私を条件にいれるんじゃねー。
そして血の気盛んな真選組が、喧嘩に乗らない訳が無い。
「面白ぇ、幕府に逆らうか?
今年は桜じゃなく血の舞う花見になりそーだな…」
副長サンは腰の刀に手をかける。
「てめーとは毎回こうなる運命のよーだ。こないだの借りは返させてもらうぜ!」
運命とか使うあたり、副長サンって大概ロマンチストだよな。
あぁ、真選組の評判がまた悪くなる…と遠い目をして現実逃避していると「待ちなせェ!!」と沖田クンからストップがかかった。
「堅気の皆さんがまったりこいてる場でチャンバラたァいただけねーや。
ここは一つ、花見らしく決着つけましょーや。」
おっ、沖田クンにしては珍しいまともな発言。
素直に感心していると、それは数秒後に覆されることになる。
「第一回 陣地争奪…たたいてかぶってジャンケンポン大会ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「「「「花見関係ねーじゃん!!」」」」
信じた私がバカだった…。
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通行人N(プロフ) - ミウラさん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので、温かい目で見守って頂ければと思います。是非、また感想をお聞かせくださいね! (2023年4月2日 14時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 本当に大好きです (2023年4月2日 14時) (レス) id: 3b25166bee (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - ありがとうございます〜!自分の妄想を並べているだけですが楽しんでいただけたなら光栄です。これからも頑張るので宜しくお願いします! (2022年9月25日 16時) (レス) id: 653891ee58 (このIDを非表示/違反報告)
リンくん(プロフ) - 面白いです!これからも頑張ってください!! (2022年9月24日 18時) (レス) @page47 id: a5a7605112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:通行人N | 作成日時:2022年7月20日 11時