今日も君をPick Me Up

【第9話】3人のプリンス ページ10

木村くんと田島くんと別れてから


自分の席に戻る。



休み時間はいつもなら太田くんとかと
喋っているけど



今は席を外してるみたいで

特にやることがない。



前の席の後藤くんは何かしてるみたいだし。


寝ようかな


なんて思っているとーー




｢威尊ぅぅぅ！｣



教室の入口で後藤くんの名前を叫ぶ男の子





威尊｢うおっ、ビビった！


なに？匠海に雄大。｣



どうやら後藤くんと大分仲が良いらしい。



匠海｢嫌がらんといてや！

いや、ほんまに頼み事！｣


威尊｢なんや。｣


雄大｢シャーペン貸して♡｣




威尊｢は？？｣



なんて可愛らしい会話が聞こえてきて


不思議とふふっとなってしまった。



威尊｢ちょっ、勝手にとんな！

俺のシャーペン2個しかないねんて！

あああ！！｣


匠海｢ありがと〜｣

雄大｢おおきに笑｣



3人とも関西弁が特徴だけど

関西の子なんだろうな



すると後藤くんがクルッと私の方を向き



威尊｢Aちゃん、ごめんやけど

シャーペン貸してくれへん？｣




今度は私か笑



雄大｢あーー！威尊くん女の子から借りようとしてる！｣


匠海｢なんやなんや！もしかしてーーー｣



威尊｢ちゃうって！彼女は友達の東雲Aちゃん！

やましい関係じゃないから！｣




2人が私のことをじっと見てきたので



咄嗟に自己紹介をさせてもらった。




匠海｢俺3組の尾崎匠海！｣

雄大｢同じく3組の佐野雄大、よろしくね！！｣



尾崎くんは顔がとても美形で
少し可愛らしい髪型が目につく。


佐野くんは整ってとても綺麗な顔だけど
愛くるしいキャラって子だ。




匠海｢3組やから関わることはないと思うけど


また遊びにくるから、よろしくな！｣



そう言って2人はばいばーいと挨拶してから


教室を出てった。








威尊｢…あの2人には


Aちゃんのこと知って欲しくなかったわ…。｣



そう後藤くんが言ってたなんて


今の私には知らなかった。

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