今日も君をPick Me Up

【第1話】隣の席 ページ2

｢はぁぁぁぁぁ｣



恒例の長い先生方の話に疲れて


クラス分け発表があり


私は2組。



と言っても友達もいない私は
どこのクラスでも同じ。。。



この高校は近くの中学の子たちが通うことが
多いとされるため


ある程度のグループがもうできてしまっている。




｢(初っ端から出遅れた感が凄いな…)｣


そう思っていると……






｢あ、隣よろしく。｣



そう声をかかり

ふと隣を見ると




整った顔にシュッとした輪郭。


前髪が少しボサっとしている男の子からだった。



｢あ、よろしく…。｣


な、名前聞かなきゃ！



絶好なタイミングを逃したら、もう二度と

喋れないのではと思い、名前を聞くことした。



｢名前なんて言うの？｣


｢ん、太田駿静。｣



太田駿静くん。




心の中で何回も呼び、必死に覚える。



｢太田くんか、私は東雲A。よろしくね。｣



｢よろしく｣




少しぶっきらぼうな感じもあるけど



全然悪い人じゃないみたい。





少し、緊張も解けた気がする…。

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