とある軍のイラスト事情！【派生作品】

授業中の落書き by茶碗むす ページ2

─とある冬の日、縁側的な所にて─

「おや、ココアかい？ レイブン」

頭上近くから父親の声が聞こえる。しかし、眼前に広がる光景から目を逸らしたくなくて、背中越しに返事をした。

「はい。今日は冷えますので」

そうか。と、父の極端に優しい声が聞こえた。いつもならば悪巧みでもしているのかと怪しむが、今日は違う。

「ご覧下さい父上。皆様が雪遊びをしてらっしゃいます」

指をさした先では、軍の仲間だけでなく、国の子供らが楽しげに雪合戦をしていた。子供の玉など当たるはずも無いのだか、何人かはわざと当たっている。

「寒さは苦手です。心の温度をも下げてしまう気がして……しかし、そうでは無いのですね」

父は何も言わない。何も言わずに見守っている。

「私は、冬が好きです。皆様と過ごす冬が」

父はまた、そうか、と呟いた。

「また一つ好きなものが増えたのだね。ならば父からお祝いの品を送ろう。なに、きっと気に入るさ」

その言葉に、思わず顔を上げる。

叫び声が響くまで、あと五秒。



*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*―
教室の空調が寒すぎたので、レイブンに厚着してもらいました。
でもレイブンだけ暖かいのはずるいので寒い思いもしてもらいました。

マフィアパロ(アナログ過去絵) by茶碗むす→←レイブンの軍服 by茶碗むす

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