今のキスはカウントしない！

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ホテルに戻りご飯をみんなで食べてから食べた人からそれぞれ部屋に戻るよう指示を煽った




私はバスを降りてから、ご飯中も何度か羽生を見るが一度も目が合わない


なんなの。これだけ見てるのに1回も目が合わないなんてなんか不本意。
目が合ったところで困るよ！？でもやっぱり合わないのもんか…

あんた私のこと好きんじゃなかったの！？
好きな人は目で追ってしまうもんじゃないの？

ってかほんとに好きなの？私の聞き間違いだったのかな…。


だって普通好きな人に軽々とキスできる！？
普通慎重にステップ踏んでいくよね？はい私が今ジャッジならば羽生の恋愛手順は-3でlevel1


「どうしたのA？」


1人でいろいろ考えて葛藤しているとすごい呆れたように私を見るコフトン


羽生に話してるとこ見られたら厄介な事になるかもっと思ったけどどうせ羽生は私のことなんて見ない



「あぁ…ごめんちょっと明日のフリーの想像を…ハハハハハハ」


うっわ。我ながら下手な言い訳。そう思ったけどコフトンは至ってこの嘘に気づいて内容で意識高いね〜なんて関心してくれる


「Aなら大丈夫だよ。落ち着いていつも通りやれば大丈夫。Aは努力で勝ち上がってきた人でしょう？」



私が落ち着くような言葉を優しい声、優しい瞳で投げかけてくれるコフトン


全然フリーのことなんて考えてなかったけどコフトンにそう言われるとスイッチが入るし落ち着く。


そうだ。今は明日の試合のことに集中しなきゃ
私を見てくれる人はコフトンだけじゃない。
沢山の人だ。


「ありがとう、コフトン。コフトンもきっと素晴らしい演技が出来るよ！」


私がそういうとコフトンはニコッと笑って部屋に帰って行った。
私も早く食べて部屋に戻ろうっと





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