不器用えいりあん。【妖怪学園Y】 (ページ2)

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「あら、Aさんじゃない」
『ゲッ……

園等センセーじゃないですかぁ…』

入学式が終わり廊下をブラブラと暇潰し程度に歩いてると一番会いたくない人、園等先生と遭遇している

私、Aは実は芸能基準ではなくYSP基準で合格している。しかしYSP基準の制服ではなく芸能基準の制服に腕を通してるジャンパーでよく見えないかもしれないがネクタイは見せているので芸能基準にしている

すると園等先生はクスクスと何処か色気のある笑い声を上げた。

「…Aさん、何でそんな警戒をしているのかしら」

『……なんとなくです』

私は本音を明かさず口を濁すと園等先生に突然、こう言われた。

「ねぇ貴女に頼みがあるんだけど…いいかしら」
『……まぁその内容次第ですかね…』

そう言っても多分拒否権はないのだろう、と諦めつつ園等先生の話を大人しく聞くことにした。私が吐いた小さな溜め息は廊下に反響しないまま静かに消えていった