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番外編〜お気に入り登録8人突破記念〜 ページ14

8人突破して、あまりにも作者がうれしくなったので書きます。後あまあま書きたくなりました。

あてんしょん!

付き合ってる時空。風邪ネタ。
弊夢主です。
今更だけどめっちゃしゃべるしキャラ崩壊やばい。いきなり熱だしてるとこから始まる。

ではどうぞ!



 控えめで、おとなしいノックの音に、翠は薄く目を開いた。

 殺風景で、何もない翠の部屋。カーテンも閉め切り、薄暗い部屋に優しい声が響く。


「あの…熱を出されたと、聞きまして…入ってもいい、ですか」


 翠が断る理由はなかった。



 ドアを開けたAは、まず部屋が何もないことに驚いた。何もない、と言ったら失礼だろうか。ベッド、机、筆記用具。ただそれだけ。

 散らかっているよりはよっぽどましかもしれないが、それ以上に生活感があまりにない部屋で、やや心配になる。

 手に持った様々な看病道具を置くと、青みがかった黒い瞳がこちらを見た。


「あ、寝ていて大丈夫です」


 そして焦って口を滑らせる。

 翠の瞳はまどろんでいて、いつものような覇気がなくて、でもどこか、哀しそうな瞳は、もう見るだけでときめくレベルだった。それどころではないけれど…。

 翠といえば、ただ眠くて、それでもAが来てくれたことが少しうれしくて、Aをちらりと見ただけだったので、遠慮なくAに声をかける。


「A」


 Aはぱっと顔を上げる。そして、暖かな表情でほほ笑んだ。

「どうされました」


 その表情だけで、体がほぐれる。

 まるで生暖かい湯から抜け出て、清涼な風が体を撫でていくような。

 そんな感触が、心地いい。


「移るぞ」

 けれど言えたのは、必要最低限の言葉、ただそれだけ。

 冷たい言葉遣いだ、と自分でも思う。Aは傷つきやすいということぐらい、もう散々わかっているはずなのに。

 Aがこれ以上哀しい気持ちにならないように、言葉を選ぼうとするも思いつかない。

 Aがへにゃ、と気が抜けた笑顔を見せた。


「大丈夫。翠様に移されるぐらいなら、全然へっちゃらです。」

 ああ、と目をつむる。かなわない。


「あれ、でも風邪って人に移すのが一番って聞くし…むしろ、私に移したら翠様が治るし、そっちの方がいい…?」

 ぼそぼそ呟くAを、今すぐ抱きしめたくてたまらない。
 でも今は出来ないから。これ以上彼女に迷惑をかけたくないから。


「すきだ」

 今はそれだけを、伝えよう。

訓練開始から、しばらくたって。→←訓練開始



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沙月かぐや - 沙月かぐやさん» 結局戻ってきました。また更新をガラパゴスカメスピードで始めます。よろしくお願いします (10月28日 18時) (レス) @page47 id: f5040de9d0 (このIDを非表示/違反報告)
沙月かぐや - プロフィールにも書いたとおり、短編集を作りました。まだ何も書いていませんが、よろしければそちらもお願いします。いつも応援、ありがとうございます。 (2022年12月29日 20時) (レス) id: b3854d6ed6 (このIDを非表示/違反報告)
沙月かぐや - さくにょさん» 本当ですか!?まだ裏つくに慣れてなくて、全然そういうことに詳しくないので、教えていただけて本当に嬉しいです!書き直しますね!コメントの件ですが、お気になさらず…いつも本当に力をもらっています、ありがとうございます (2022年12月10日 21時) (レス) id: df27e88f4d (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - 最近続けてコメントしてしまっていて・・申し訳ありません💦ただ、かぐやさんが断念された「や」から始まって「つ」で終わるものですが、二つの漢字の間に全角の間を入れると打ち込めるはずです!!是非やってみてください! (2022年12月10日 20時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - 沙月かぐやさん» そうなんですね!嬉しいです!是非コメントを((殴  私もいつも楽しませていただいています! (2022年12月7日 22時) (レス) id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙月かぐや | 作成日時:2022年1月16日 16時

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