乃木坂の本当のキャプテンは…4

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凛side

凛「…だから…私もやめたくないんだってば…」

そう言ったのは、まいまいに聞こえてないだろう

まいまい…怒ってたのかな…
なんか、びっくりした

ある意味、奈々未より怖い

美「だからっ違うって！」

その時、聞こえたのは多分美彩の声…

なんか…揉めてる…？

『ガチャ』

部屋に入ったら、美彩と生駒ちゃんとか高校生組が揉めてた…
私が入ってきたことに気づいた奈々未が、こっそり部屋から出るように合図する

とりあえず、出たものの…

奈「凛は今入らない方がいいよ…」

凛「でも…」

そう思っていたら、奈々未が出てきて
状況説明をしてくれる…

奈「時雨ちゃんがなんか生駒ちゃん達に変なこと言ったみたいなの…偽造したメールの画面見せたらしくて…美彩がそれに怒っちゃったし、生駒ちゃん達も時雨ちゃんが上手いこと丸め込んだから勘違いしてるし…」

凛「なら、なおさら行かないと…」

奈「いや…でも…」

里「妹のことも全部隠してたしっ！…今だってなに隠してるかわかんないじゃんっ！」

美「みんなに心配かけないようにって…」

里「私ら信用されてないんでしょっ！」

奈々未が渋った理由がわかった…

確かにずっと黙ってた、ほとんどのメンバーが知らなかったし
…拓海さんとかが来るまで

凛「…そうなるか」

美「私はっ…」

美彩もフォローの限界だと思う…
だって私が悪いから

…でも、この方が都合がいいかもしれない

『ガチャ』

奈「ちょっ…」

凛「信用してなかったよ」

奈々未の制止を振り切って、強引に部屋に入った
敢えて過去形にしたのに、気づく子はいるのかな…

里「っ！…」

美「凛…」

凛「私、人のこと信用するの苦手だし…」

里「…」

冷たすぎるくらいの方がいい…
突き放した方がいい…

凛「まぁ元はといえば、私が全部悪いから…今日はもう帰るね、私いたらやりにくいでしょ？」

奈「ちょっ…！…凛っ」

凛「奈々未も…私は信用してなかったよ……もう関わらないで」

奈々未に掴まれた手を、少し手荒に振り払って私は自分カバンを持って部屋から出た
…奈々未は気づくかな

凛「…これでいい…」

こう言っておけば…多分、引き止めるメンバーは減るはず…

まいまいも…

諦めてくれたらいいんだけどな…

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