イグニハイド寮に猫の獣人が入ったらしい。【ツイステ】【男主】

5話 センパイ…？ ページ7

オルトside

『……あ、オルト“先輩”…こんにちは。』

「！？ コンニチハ！ルシアンさん！」

ルシアンさんは、何故かボクのことを先輩と呼んでくる。


うーん… 考えても検索してもわからないや。

他の人は……


オルトさんとか…オルトくんとか…
シュラウド弟とか？

そうやってボクのことを呼ぶけど、

ルシアンさんだけは オルト先輩

なんでだろう…

そうだ！！

兄さんに聞いてみよう！ 兄さんは物知りだから
ボクのデータベースにないことも知っているかも！


「兄さーん！」

「オルト…どうしたの？」

「あのねっ、ルシアンさんはボクのことをオルト先輩って呼ぶんだ！ 他の人はそう呼ばないのにだよ？ なんでだと思う？」

「ぼ、僕には……わからないかな… 直接聞いてみたら…？」

「うーん…そっか！ 自分で解決した方が、データ収集にもなるもんね！さっすが兄さん！」

「う、うん…(考えても出なかったからなんだけど…)」



「ルシアンさんっ！」

『……オルト先輩…？…僕に、何か御用…ですか？』

「うん！あのね、なんでボクのこと、オルト“先輩”って呼ぶのかなって思って！」

『……ああ……オルト先輩は、僕より先に、この学園に居た…からです、よ。…僕より、学園に…詳しい、し。』

…そっか。

確かに、ボクの方が先に学園にいた。
ボクには学園の地図や情報も兄さんによってプログラミングされてる。

だから、ルシアンさんにとって、ボクは先輩なんだね！

『……オルト先輩…？』

「あっ、ごめんね！ありがとう！！」

『……？……ハイ。』


ルシアンさんは不思議な顔をしていたけど、
ボクの疑問は解決されたよ！

これからも、先輩としてたくさん頑張るからよろしくね！ルシアンさん！

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