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〜十〜 ページ12

「別に人の色恋沙汰に首を出すつもりはねぇ…。


だが、仕事に支障が出るのは困る。言ってみろ。」



土方さんは相変わらず素っ気なく言う。



「…。」



俺の中の何か大きな壁の性で言葉がつっかえて出てこない。



「…。嫉妬か?」



珍しく優しくなった声で問う。



「…嫉妬…ですかぃ?」



「大方、自分に親しくしてくれていた奴が他の奴に親しくしていた。それに嫉妬した。




…違うか?」




…あっている。



悔しいほどに。



間違った要素は一つも無い。



だが。



何か足りない気がするのだ。



「嫉妬…だけじゃ…足りない気がしやす。


胸がぞわぞわするこの感覚は…。


何なんでしょうかねぃ。」



ポーカーフェイスを必死に保つ。



近藤さんと土方さんは立ちあがり、こう言った。



『万事屋が呼んでいた。行ってこい。』



と。

〜十一〜→←〜九〜



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作者名:赤珠(仮) | 作者ホームページ:http://flower1218  
作成日時:2019年1月10日 23時

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