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ラウールside
数分歩いた後で目の前に見えてきたのは
住宅街の隅に佇む小さな公園。
真ん中にポツンと滑り台があるぐらいで
特に遊具は無いけれど、
落ち着いたその雰囲気に
心が穏やかに浄化される気がして。
「俺、気に入った、…ここ」
喧騒とはかけ離れたその場所で
澄んだ空を仰ぎながら呟けば、
隣のめめが満足げに微笑んだ。
目「ここさ、夜になると星が
すげぇ綺麗に見えるんだよね」
「へぇ、いいね」
普段は俺ら高身長二人が並んで歩いてると
何かと目立っちゃって大変だけど、
ここでは目立つどころかむしろ
二人だけの世界って感じがしてなんかいいや。
見上げた夕暮れ時の空には
薄らと細い月が浮かんで。
淡い橙色に包まれるそこに、
あの夜は満月だったなぁ…なんて。
目「──ラウ？」
ふと名前を呼ばれて振り返れば、
めめがニヤリと笑いながら俺の頬をつねった。
「ぎゃっ、めめなにすんのっ、」
目「お前どうした？
めっちゃ顔赤いんだけど笑」
" なんか思い出しちゃったの？" って
絶対めめも同じ事考えてたんじゃん。
「夕陽のせいで赤く見えるの！」
途端に恥ずかしくなって、
めめの手を思い切り振り払った。
「もう暗くなってきたからめめの家帰る！」
目「はいはい、」
まだ来たばっかなのに、と笑いながら
歩き出すめめの後ろについて行けば、
傍の時計塔は午後6時過ぎを指していた。
目「…お前分かりやすいな、」
前から聞こえてきたそんな声に
しれっと後ろから蹴りを入れたら、
すぐにポコッと軽めのパンチを食らって。
兄弟喧嘩みたいなそれに、
振り向いためめと二人して吹き出した。
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Jasper(プロフ) - ゑさん» 全て読んでいただけたなんて、本当にありがたいです(泣)ラウちゃんが話すめめとのお話が好きすぎて、色んな作品にねじ込んじゃってます…笑 温かいコメント、本当にありがとうございました！ (2021年8月7日 12時) (
レス) id: db6e7a06b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゑ(プロフ) - mmru関連の作品を全て読み切ってしまいました！リアルなエピソードが所々組み込まれているのも、リアリティがあって良く、本当に素敵な作品で、最高でした…！！ (2021年8月7日 3時) (レス) id: 7b222a0e4e (このIDを非表示/違反報告)
Jasper(プロフ) - 白璃さん» そんな…、とんでもないです！(感涙)新作のお話も、ぜひ気軽にお読みいただけたら嬉しいです(*´∀｀)素敵なコメント、本当にありがとうございます！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: 61c405a2cb (このIDを非表示/違反報告)
白璃(プロフ) - 占いツクールで久しぶりにこんな神作を見ました！これからも頑張ってください！こっそり|дﾟ)笑応援させていただきます(*^^*) (2021年1月12日 21時) (レス) id: a8f040919e (このIDを非表示/違反報告)
Jasper(プロフ) - meさん» 毎日読んで頂けていたなんて、めちゃくちゃ嬉しいです！ぜひ何度も読み返してくださいね(*´∀｀)素敵なお言葉を励みに、新しいお話も少しずつ書いていけたらいいなと思っております(>_<)温かいコメント、本当にありがとうございました！ (2020年8月17日 10時) (レス) id: 61c405a2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Jasper
| 作成日時：2020年7月24日 11時
