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大貴side
俺らが山田一人に抱え込ませてた重荷が
どれほど重たくて大きかったのか。
すぐに受ければいいソロの話も、
俺と高木だけにこっそりと打ち明けて
山田はそれぐらいメンバー思いで、
優しくて強いやつなのに。
…頼りねぇよな、俺。
人一倍努力家で、負けず嫌いで、
小さく弱くて、大きく強い。
だからこそ、山田をメンバー全員が信頼してた。
.
それから山田はソロで歌って、
PVまで作ってもらって。
一人で頑張ってんのかと思ったら、
メイキングで俺らの名前寂しそうに呼んでるし。
大「裕翔、まだ気にしてんの?」
隣でカメラをいじる裕翔に声をかければ、
その唇がふっと緩んだ。
裕「ぜーんぜん。
…まぁ、ちょっとは悔しいけど、
山ちゃんかっこいいし」
優しそうな目をしてそう返す裕翔も
昔と比べれば身長も伸びて、
すっかり大人になったもんだ。
裕「あ、大ちゃんのフォルダー作ったの」
みてみて、と言われて画面を覗く。
大「もうっなんでそんな事故画ばっか!」
裕「大ちゃん撮ると、奇跡的に半目とか
口半開きとかのが撮れちゃうんだよねー」
大「はやく消せよ!」
裕「嫌だよ笑」
でも、俺を舐め腐って変顔ばっかり
ストックしていくのはやめていただきたい。
.
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作者名:Jasper | 作成日時:2019年3月15日 13時