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雄也side





前は光くんと一緒だったからまだ
心強かったけど、今回の舞台は俺だけだし。





打ち合わせは案外早く終わって、
早く伊野尾くんに会いたい、なんて

早まる気持ちと急ぐ足。





雄「今日こそ花火誘おっかなー」





馬鹿で鈍感な自分が、
どれほど後悔を生むかなんて

この時は考える事すらしてなかった。









大貴side





光「あそこの立ち位置さ、
もうちょい離れた方がよくない?」





涼「それ俺も気になってた」





宏「あと次の曲の振り付けさ、」





高木を待つまでの間、
山田たちが少しでもいいものを作ろうって
積極的に意見を出し始めて





全員が中央に置かれた
テーブルセットに集まり出した。





大「伊野ちゃん、俺らも行こ」





慧「うん…」





.





そう言って椅子から立ち上がった
伊野ちゃんの身体が、ふらりと揺れる。





大「伊野ちゃんっ」





バタン、と音を立てて崩れ落ちる伊野ちゃんの
細い身体を咄嗟に抱きとめた。





大「伊野ちゃん?大丈夫?」





覗き込んだその白い肌は、
いつも以上に白く見えて

…なんで俺、気づいてあげられなかったんだろう。





宏「ソファ、空けて」





異変に気づいて、他のメンバーも
慌てて伊野ちゃんを介抱し出した。





.

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作者名:Jasper | 作成日時:2019年3月15日 13時

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