DROP -mmru- 《番外編》

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目黒side





その日も朝早くからドラマの撮影をして、
なんとか一通り仕事を終えて事務所に走れば
もう時刻はとっくに夜の9時を越えていて。





目「すいません、遅くなりました！」





いつもの練習室に駆け込めば、頭を下げた矢先
デカい奴が俺の胸に飛び込んできた。





目「うわっ、」





「めぇめ！待ってたよぉ！」





ふわりと柔軟剤の良い香りをなびかせながら
後先考えずに飛びついて、…お前はイヌか。





目「おまたせ、」





「へへ、今日3曲やったけどいけそ？」





目「…がんばる。」





正直もうヘトヘトだし体力的にもキツいけど…

弱音吐けば負けるって思ってるから、
前だけ向いて根性で乗り切ってやる。





岩「何人か仕事で抜けたけど、
残ってるメンバーと位置だけ確認して」





目「はい、」





俳優モードから頭を切り替えて、
軽い柔軟の後でいつもの腕まくり。





振付師さんと岩本くんの指示に食らいつきながら
必死に振付とフォーメーションを頭に入れて、

一旦休憩、と肩を叩かれた頃には
もう時計の針は23時を指していた。




岩「大体フリは入ったから、
後は細かい動きだけまた調整ね」





言いながら俺にペットボトルを渡して、
岩本くんも汗だくですっかりお疲れ顔。





みんな朝からずっと踊ってたんだもんな…
俺のために何度も付き合わせて申し訳ない。





目「ごめん、遅くまで…マジで助かった」





岩「やめろよ、大変なのはお前の方だから笑」





目「いやいや、」





垂れ流した汗をタオルで拭きながら、
はぁはぁ、と荒い息が響く練習室で

疲れて床に座り込むメンバーもさながら、
今日はもう解散ってことに。





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