永瀬くん16歳。

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あの後、廉くんとは話さないまま出勤する。




「おはっ！」



『おはようございます。』




「なんかテンション低くねえ？！」




『いつも通りです。』



「あ〜、彼氏と喧嘩？」




『彼氏じゃないです。』



「喧嘩したのは本当なんだ？」



『…まあ、喧嘩って言うか一方的にあっちが怒ってるだけです。』




「なんか言ったからだろ？」




『私はただ、一緒に寝れないって言っただけで！…あっ。』




「えええ？！一緒に寝て…」



慌てて、岸先輩の口を手で塞ぐ。




『声が大きい！』



「わり、でもさ…それだけで怒るってどうなの？」



『やっぱり？！そう思いますよね？私が謝る理由も無いですよね？』





「お、おう。そう思うわー！」




『岸先輩、最高です。』




「だろ？俺は最高なんだよ！」




『今度、飲み行きましょうね。おごりで。』




「俺はお前のATMか！」





『そのツッコミ、先輩にしては面白いですよ』





そしたら、顔ショボンってさせて
自分の席に静かに戻った先輩。




・



こういう所は、まだまだ子供。笑

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