３２『アメジスト』 ページ34
彼女は息を荒らげながらもう1度カッターを握りなおした。
ここにいると、危ない。
脳の警告が鳴り止まない。
そんな、時。
彼女が1歩を踏み出そうとした時、人影が見えた。
『何、してんだよ…』
その声に首が折れそうなくらい素早く彼女は振り向いた。
赤い髪に、グリーンアップルの風船ガム。
「ブン、太…？」
彼は彼女と私の顔を交互に見て、私の方に駆け寄ってきた。
丸井「A、風邪ひくぞ…」
まだ状況を理解していないのか、彼は自身の傘を私に被せた。
丸井「…っ血！血でてる！なん、で…」
震える声で、彼はポケットから白いハンカチを出し、私の頬にそっと当てた。
白いハンカチが、赤黒くなった血で汚れていく。
そしてブン太は黒髪の彼女が持つ、私の血が少しついたカッターを見ると、目を細めた。
いつもは綺麗な、宝石“アメジスト”の様な紫色の瞳が今は彼女を睨みつけている。
？「丸井くん、どうしてそんな女を…」
丸井「そんな女って…なんだよ、Aの事かよ…」
？「そうだよ。その女が丸井君達につきまとうから、私が懲らしめてやったの。」
認めてもらおうと、自分が正しいとでも思ったのか。
彼女は口角を上げるとブン太を見た。
丸井「……………最悪だろぃ」
彼は爪が食い込むほど拳を握った。
その言葉に、彼女は信じられないとでも言うような顔をした。
？「…なんで？ねぇ、丸井くん、私の事知ってるよね？」
彼女はさも当然のように首を傾げた。
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にぼし - 美空さん» ありがとうございます！早速更新してまいります！ (2018年4月26日 20時) (
レス) id: f8707c236f (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます！頑張ってください(^_^)応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
オレンジプリン(プロフ) - いえいえ。更新頑張ってください( ＾∀＾) (2018年4月17日 19時) (レス) id: 3847ff2748 (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» 今気づきました、申し訳ございません…ご指摘ありがとうございます、手直しをしておきます。 (2018年4月17日 19時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月13日 1時
