３１『血』 ページ33
流血表現、ここからあり
？「立海にはろくな女子がいない事が分かったわ。…だから私がお前を懲らしめに来たんだよ！」
「懲らしめに？…私はテニス部の彼らに何か不快な事をしたのかな？」
その言葉に彼女は うっ、っと声を出したが、とんでもない自己中心的な弁解をした。
？「私が不快な思いをしたわ！どうせお前もテニス部のみんなに近寄りたかっただけだろ！！」
「それは君の妄想にしかならない。私は彼らに近寄りたいから入ったんじゃない」
どす黒い、嫉妬の炎。ぐるぐると目が渦巻く彼女の目が先程より私を睨みつける。
？「うるさい…うるさいうるさいうるさい！！」
突然、彼女は自身の持っていた傘をほおり投げ、スカートのポケットから何かを取り出した。
雨が傘に反発して、音が大きくなる。
？「お前さえ…いなければ…！」
震えた声に、気づいた。
今の彼女には何も見えてない、ただ感情のままに動いているだけだと。
ブンッ！！
「っ」
いつの間に距離を詰めた彼女が取り出したものを縦に降った。
ギリギリで後ろに下がった私の頬が傷んだ。
思わず触ると、赤い鮮血。
彼女の手元には、長く伸ばされたカッターが握られていた。
一瞬で分かった。切られたんだな、と。
少しショックを受けた私は呆気なく尻餅をつき、雨に濡れた道路がビチャッと音をたて、傘が飛んでいく。
？「ふ…ふふ…」
狂ったようにふふ、と彼女は笑うと私の血が付いたアスファルトを憎そうに踏み潰した。
？「なんでアンタがマネになったのか不思議ね………怠惰ちゃん」
「…」
頬から流れる血が、雨の雫と混じった。
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にぼし - 美空さん» ありがとうございます！早速更新してまいります！ (2018年4月26日 20時) (
レス) id: f8707c236f (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます！頑張ってください(^_^)応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
オレンジプリン(プロフ) - いえいえ。更新頑張ってください( ＾∀＾) (2018年4月17日 19時) (レス) id: 3847ff2748 (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» 今気づきました、申し訳ございません…ご指摘ありがとうございます、手直しをしておきます。 (2018年4月17日 19時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月13日 1時
