第九十話 ページ41
翔陽くんが走り出すもブロックは3枚。
「お前ら寄って集ってひどいぞ!」
壁と言うより傘に近い。
どこにも打つ場所なんてないように思える。
さぁ翔陽くん君ならどうする?
あ、上に向かって打った!
「今の狙ってやったのか?見事なブロックアウトじゃねぇか!」
「確かにリエーフの手の先っちょは狙ったけど。」
「なにー!?」
「当たったのはまぐれです。俺そんな正確に打てない。」
いやあれはまぐれじゃない。
確実に狙って打ったものが成功している。
「190cmのブロック×3枚だぞ!しかもあんな打ちずらいトスよく打った!俺は感動した!」
「2mの壁を戦う小さな猛者に俺は「190cmが2mになった。」
「俺が必殺技を授けよう。」
「必殺技ー!??」
「よーし今日はここまでなー。片付け手伝ってくれA。」
「は、はひ!」
「はひって、どうしたーA?」
「な、なななんでもないです!!」
「おいおいそんなに焦ってどうしたー?」
すると肩を組んでくる鉄朗さん。
「わ、私スコアボードしまってきます!!」
逃げるように私はその場を後にする。
その様子を見ていた赤葦。
赤葦の手はギュッと握られチッと舌打ちした。
その日の夜自販機の近くのスペースにいると京治が一人でやってきては無言で手を握ってきて空き部屋へと連れられた。
「黒尾さんとなんかあった?」
「いや、な、何も??」
「ふーん隠すんだ?」
「いや、違っくて…その…」
「隠すつもりなら先に言わせてもらうけど首筋なんか1個増えてる気がするんだけどなぁ。」
ギクリと私は京治から顔を逸らす。
すると顔を両手で抑えられ目線がガチりと合う。
「誰にされたの?」
「鉄朗さん…」
「他には?」
「えっと昨日音駒の部屋で寝ちゃって…目覚ましたら鉄朗さん目の前に居て布団から出ようとしたらホールドされておでこにキスされてそれでその首筋につけられて…だ、だけどそれだけ!!ほんと、それだけだから!」
「意識してるでしょ。」
「だ、だってそんなことされたらどんな顔で見たら話したらいいかわかんなくてそれで「もういい黙って」
それだけ言うと次の瞬間には唇が塞がれていた。
「んっ!!」
噛み付くようなキスをされ息もできないほど掻き乱される。
「んッふ、ぁん……んっ。
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黒猫。(プロフ) - 黒月さんのハイキュー作品がめっちゃ好きです・・・(悶え)これから合宿どうなるのか楽しみすぎて夜しか眠れません!!更新頑張ってください! (2022年1月7日 18時) (レス) @page13 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月 | 作成日時:2019年5月3日 0時