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第98話 ページ8

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暫く街を転々としながら、昼間は記憶の手がかりを、夜は鬼狩りを行っていた。

その中で、気づいたことが1つ。



『(……私、血鬼術使える……)』



戦闘中、鬼の攻撃を受け血が飛んだ時、何故か鬼が苦しみだした。

一瞬理解できなかったけど、鬼には私の血がついていた。

…多分、鬼にとって毒みたいな効果があったんだ。



『(……益々…鬼じゃんか…)』



…しかも傷も浅いものならすぐ治るし…。

街にいた頃、通う内に私の事情を知った珠世さんが、私の血を含め、別の人の血なども元に今薬を作ってくれてる。でも、それがいつ完成するかなんてわからない。



『…普通に生きたかったよ』



空を仰ぎながらポツリと呟けば、背後に感じる気配。

刀を抜いて構えると、立っていたのは女の鬼。



『……』

「見つけた…あのお方の…"サガシモノ"」

『はあ?』



意味がわからん。と、刀を振るも、鬼はそれを避け、近くの家屋の屋根に居た。



「ふふふ…また会いましょう…」

『…くたばれ』

「!(この子、一瞬で…)」

『氷の呼吸 弐ノ型…』

「ふぅっ…」

『!!』



鬼が息を吐くと、花吹雪が起き、傾く身体。



『…っ、くそ…!』

「!」



苛立ったまま刀を振るも、大した傷は与えられないまま、鬼との距離が開く。



「じゃあね、神凪Aさん」

『!(リボン取られた…今の一瞬で…)』



大人しく力を抜けば、鬼は薄らと笑いながら姿を消した。



『(大事にしてたのに、あのリボン…。時透くんに貰ったやつだし…)

…っ?』



…"時透くん"って、誰だ…?



『(頭、痛い……記憶…なのか…?)』



「"A、これあげるよ"」

『"!可愛い!いいの?"』

「"うん、Aに似合うと思って買ったから"」

『"…時透くん、そういうとこだよ"』

「"ん?どういうとこ?"」

『"確信犯!!"』



『…とき、とうくん……』



* * *



同刻、産屋敷邸



「Aが危ない」

「「!」」



お館様の緊急招集により集められた、煉獄さん以外の柱。

何事かと思えば、お館様の口から出たのは彼女の名前だった。



「"前"にも言った通り、Aは人間であり、鬼でもある。そんな彼女を恐らく鬼舞辻が放っておかない」

「なら、"本格的"に神凪の護衛を…?」

「そうだね。理想は戻ってくる事だけど…彼女は拒むだろうから」

「……不完全とは言え、鬼だから、ですか?」



不死川さんがそう言うと、お館様は優しく微笑んだ。



「頼んだよ、皆」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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