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第99話 ページ9

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『…うーむ……』

「どうするんだい、お嬢さん」

『…うーーーん…』

「また随分悩むんだねえ」



リボンを盗られ、暫く髪を下ろして生活していたが、戦闘の時どうも邪魔になる為、結局買いに来てしまった。



「…綺麗な藤色の髪には、白が似合うよ」

『ですかねえ…』

「ああ、それに、お嬢さんの瞳…そんなに大きく綺麗な黒曜の瞳は初めて見たよ。瞳も髪の色も、どっちとも白が映える」

『…じゃあ、これにします』

「はいはい」



手に取ったのは白に雪輪模様の入った髪紐。お金を渡しそのまま付けてお店を出ると、日が暮れはじめていた。



『(もう夕方か…結局ここも何もなかったなぁ…)』



晩御飯どうしようかな、なんて思っていると、ああ、お嬢さん。と、髪紐を買ったお店のおばあさんに呼ばれる。



「夜は危ない。ここいらは鬼が出るからねえ」

『…鬼…』

「ああ。泊まるところがないなら、ウチへ来るかい?」

『…そうですね、お邪魔させて……』



と、そこで、何となく言葉に詰まる。

…何だろう、何でか、ダメな気がする。



『…おばあさん、ありがとう。宿取ってるの思い出しました』

「そうかい。なら気をつけて」



おばあさんと別れ、街から外れるように歩いていると、ついてくる"嫌な感じ"。



『…この間の鬼?』

「あら、よく気がついたわね」



現れたのは、私のリボンを付け、妖しく笑うこの間の女の鬼。



「夜道は危ないって言われなかった?」

『鬼狩りだもの。夜に活動しないでどうする』



カチャリ、と鞘から刀を抜き、戦闘態勢を取ると、くすくすと笑う鬼。



『何がおかしい』

「こんな所に居ていいの?街、危ないわよ」

『!』

「街のために離れたのでしょうけど…逆に危険な目に遭わせる形になっちゃったわね、気の毒」

『チッ…(さっさと片付けないと…)』

「そう殺気立たないで。貴女の事、殺しちゃ怒られるもの。…尤も、」

『!?』

「弱すぎて貴女が持たないかもだけど」

『…!』



受け身を取るも吹っ飛ばされ、土煙が舞い上がる。



『ゲホッ…ゲホッ!くそが…』

「さあ、楽しい夜の始まりよ」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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