第133話 ページ47
.
風の如く速い天元さんについて行きつつ、後ろの3人を気にしていれば、とある家の前で止まった天元さん。
出発前、吉原"までに"ある藤の花の家紋の家で準備を整えると言っていた。
『(…あぁ…千ぐさ屋の人達にはなんだか悪いことしたなぁ…別の土地に移れただろうか…)』
「じゃあ俺は部屋で待ってる。A、先に支度すんぞ」
『はーい』
3人が私の姿を捉えれてから先に中へと入れば、着物と粧い用の道具を幾つか貰った。
「着付けは出来ますか?」
『はい、平気です。ありがとうございます』
「よかったら隣の部屋使ってね」
とりあえず先に着物を着て、自分で粧いをし、髪の毛を整える。
…藤雪名乗ってた頃より顔も髪も変えなきゃな…。
『(…髪色はそのままにしておこう…前黒だったし。粧いも地味にしておくか…)』
と、準備を終わらせ、扉を開けると、4人の視線が一気に集まった。
『えっ…な、なんですか…』
「Aはやっぱり可愛いな!最初誰だかわからなかった!」
「Aちゃん可愛すぎいいい!!俺もう死んでもいい!むしろこのまま死んでしまいたい!天使がいる!」
「ア?天使なんぞいねえよクソが」
と、それぞれが思ったことを口にすれば、天元さんは無言で私を抱きしめる。
…あれ?これデジャヴ?
「オイテメエ!なぁに馴れ馴れしくAちゃんに触ってんだよ!許可取れ!」
「はァ!?ふざけんな!コイツは俺がさっき言ってた4人目の嫁だ!!」
『勝手に嫁にしないで下さい』
私が着替えてる間に3人は任務の詳細を聞いていたようで。
とりあえず服を着替えに隣の部屋へと移動する3人。
「…お前、どこ潜入するつもりだ?」
『勿論、京極屋です』
「ダメだっつったらどうすんだ」
『私も嫌です』
にこりと笑って言えば、言葉を詰まらせる天元さん。
「…前にも増して胡蝶に似てきたな」
『ありがとうございます』
「いや、褒めて………る」
『ですよね』
着替えから出てきた3人に、天元さんが適当に粧いをすると、俺も着替えてくる。と、隣の部屋へ行った。
「えっ、なに、なに!?あの人も女装すんの!?」
『いや、多分しないよ。"いつもの"に戻るだけ』
「「"いつもの"?」」
「おい、行くぞ」
「「……」」
『はーい』
と、装飾やら粧いを取ったすっぴんの天元さん。
『(やっぱ顔いいな…)』
「(これが普段、なのか…)」
「(普通に面良いじゃねーかクソッ!!)」
「(地味になった)」
1467人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時