第109話 ページ20
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襖が開いたと思えば、ぎゅーっと柔らかい何かに潰される。
『むぐぅっ…』
「Aちゃああん！よかっだよぉ!!」
「か、甘露寺…そろそろ離してやらないと本当に神凪が死ぬぞ…」
「おい！A！てめぇ派手に生きてんじゃねーか！俺様を心配させんな！」
「神凪…無事で何より…」
『ぷはっ、あの、ちょ』
わらわらとやってきたのは恐らく柱の人達。
抵抗出来ないまま居れば、わしゃわしゃと撫でられたり色んな人に抱き着かれたりと、もみくちゃにされる。
『あのっ…！私、皆さんのこと…』
「いいか！」
私が言葉を紡ごうとすると、それを遮るように話すのは、額当てを付けたガタイのいい顔のキレイな男。
「俺は音柱の宇髄天元様だ！そんで、お前の旦那だ、よろしくなA」
『えッ、私結婚してたんですか!?』
「A、あの人の言う事は8割嘘ですので信じちゃいけませんよ」
「オイ胡蝶！それほぼ嘘じゃねーかふざけんな」
「Aちゃん！私、甘露寺蜜璃だよ！また美味しい甘味処行こうね！」
「さっさと記憶を戻せ。俺は何度も名乗らんからな」
と、それぞれが私へ自己紹介なり文句なり言っていると、A。と優しく私を呼ぶお館様。
「返事はどうだい？」
『……』
お館様が話し出すと、静まり返るその場。
『…何も無い私を…鬼になってしまった私を、こんなにも…温かく迎えてくれるとは思ってませんでした…』
「A…」
『今、正直怖いです…不安です。このまま皆さんの事や、今までの事を思い出せなかったらどうしようって…』
「ンなもん関係ねーよ。昔の話なら教えてやれるし、"なったもん"は仕方ねえ。大事なのは、これからどうするかだろ」
『！…"天元さん"は、お優しい方ですね』
「！」
『きっと、納得しない人もいるだろうけど…私には…こんなにも大勢の人に大事に想われてたんだなと思うと…離れるという選択は、やっぱり寂しいです…』
語尾が段々と小さくなれば、ポンポン、と頭を撫でてくれるのは、水柱の義勇さんだった。
『(あ…この人も知ってる…温かい……)』
「…決まりだね。改めて、おかえり、A。また…共に過ごせること嬉しく思うよ」
『はい…ありがとうございます』
「暫くはゆっくりして欲しい。心も身体も、しっかり休めて、今はなるべく皆と時間を過ごしてくれるかな」
『！はい！…あの！』
そう声を上げると私へ視線が一気に集まる。
『また…よろしくお願いします！』
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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (
レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話！夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます！！(*´-`*) シンプル！笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです！ (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます！！更新頑張っていきます！（*＾＾*）ああああ、ご指摘ありがとうございます（ ; ; ）すみません（ ; ; ）すぐ訂正します（ ; ; ） (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たくあん | 作成日時：2019年7月13日 18時
