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第108話 ページ19

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傷も治り、まともに歩けるようになった頃、しのぶさんにある場所へと案内される。

どこへ行くのかと尋ねると、懐かしいやとりですね。と笑うだけだった。



「こちらです」



そう言って襖を開けると、そこには顔の半分が焼け爛れたような傷を持ち、焦点の合わない男の人が居た。



「Aを連れてきてくれてありがとう、しのぶ」

「いえ。何かあればお呼びください、お館様」

『(お館様…)』



しのぶさんが出ていきその人と2人きりになる。

…もしかして、この人…鬼殺隊の一番お偉いさん…なのか…?



「A」

『は、はい!』

「ふふっ、君は相変わらず私の前では硬いね」

『あ…いや…その……』

「ああ、意地悪するつもりはないんだよ。ごめんね」

『(なんだろう…この人の声…妙に落ち着く…)』



懐かしいね。とお館様が微笑むと、自然と私の心も解され、頬が緩む。



「…A、君は鬼だね」

『………はい…』

「周知の事で言おう。また、柱として頑張ってくれるかな?」

『…何故です…?』

「君の事だから、自分が鬼になってしまったら、いくら以前鬼殺隊に居たとはいえ、もう自分の居場所はないと思うだろうと思ってね。だから敢えて言うよ」

『……』



…全部知ってて、誘ってるのか…"今の私"を…。



「勿論、選択肢は君にあるけど…1人よりも皆で居る方が心強いし、記憶も早く戻るかもしれない。それに、鬼舞辻は君を放っておかない」

『鬼の始祖とやらが私を?』

「限りなく人間に近い鬼だからね君は。禰豆子のことも狙っているんだ」

『(禰豆子って…あの子…竈門炭治郎くんの妹さんだ…)』

「だから、どうかな?…例え鬼だとしても、鬼から人を守る君は、普通の鬼殺隊員となんら変わりはないよ」



にこり、と柔らかく微笑むお館様に、私はゆっくりと言葉を紡いだ。



『…ありがとうございます…お館様のご厚意、すごくありがたいです…』

「……」

『………本当に…私の居場所は…まだあるのでしょうか…?』



…言葉が震える。

記憶も思い出も何も無い私に、ここに本当に居場所はあるのだろうか?

もしずっとこのままだとしても、居ててもいいのか?本当に皆が納得するのか?そんな不安ばかりが募ってく。



「あぁ、大丈夫だよ。…皆、入っておいで」

『えっ?』



スっと襖が開くいた瞬間、ドタドタドタ!と慌ただしく人が入ってきた。



「A!/ちゃん!」

『!』

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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