検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:1,285,357 hit

第119話 ページ32

.



息をして、血を回して、酸素を回して…。全身の熱を上げて技を出していく。

当たり前にやっていたこんな事が、今は…とてつもなく…。



『(苦しい…身体の中で、何かが暴れ回ってるみたい…身体が痺れる…)』

「あら、ようやく本性を現したのね?長かったわ。…目がヒトじゃないわよ」

『…っ!

氷の呼吸 伍ノ型 氷霧!!』



…くそ…力を上げようとすれば鬼化が進む…。けど、コイツらただの鬼じゃない…。



『(恐らく下弦以上…鬼舞辻の血が濃いのか…)』



このままじゃ殺られる。いくら鬼とはいえ、純粋な鬼との消耗戦に勝てる程回復してはくれない。



『(善逸は大丈夫だろうか…1人で手に負える相手じゃ…)』

「戦闘中に別のこと考えないでよね!」

『くっ…!』



攻撃を攻撃で受け、私も技を出そうと構えた時だった。



『ッ!善逸!?』

「ケホッ…ケホッ…!!」

「あららあ…もうおしまい?手応えないなあ」

『善逸!善逸!!…!』



傷だらけの善逸が飛んでき、彼を受け止めれば、その隙を狙ってきた鬼。



『(最悪だ…!!)…善逸!お願い!起きて!一瞬でいいの!動いて!』

「可哀想に…仲間が邪魔で刀が振れないのね…」

「終わりね。ああ、大丈夫。貴女は死んでも死にきれないでしょうから、ちゃんと無惨様の元へ持っていくわ」

『チッ…!』



一か八か…!そう思い、自分の腕を斬って振り回せば、べチャリと2匹に付いた血。

…頼む、血鬼術が効いてくれ…!!



「ふふっ、嬉しいなあ。稀血なんだよねえ」

「こんな少量でもわかるくらい美味しいのね、食べちゃいたい」

『……っ!』



何で、こんな時に限って…。



『(だめ、だ…折れるな…折れるな!善逸だけでも護らなきゃ!)』

「…ねえねえ、普通に殺しても面白くないよねえ」

「…まあそうね」

『…は?』



善逸を庇うように抱きしめていたが、それを引き剥がすように髪の毛が身体中に巻きついてきた。



『!氷の呼吸 壱ノ型…』

「あらら〜いいのお?そんな事しちゃっても」

『ーっ!』



既に鬼の足元へと転がされた善逸は、ゲホッ!と咳き込みながら刀を握ろうとしていた。

が、刀を蹴飛ばされ阻止された。



「そんなんになってまで刀を握ろうとするの?そういうの悪足掻きって言うのよ。みすぼらしいわね」

『おい!善逸から離れろ!』

「あんたは黙って見てな」

「動いたら即こいつを殺す」

『(そうでなくても殺すだろうが…!!)』

「さあ、まだまだ遊びましょう?」

『!!』

第120話→←第118話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (802 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1468人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。