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第33話 ページ36

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大声で名乗る伊之助に、どういう字を書くんだ!と言い返した炭治郎。



「字!?じっ…俺は読み書きが出来ねえんだよ!名前はふんどしに書いてあるけどな…」

『(真面目に答えちゃうあたり、普通にいい子だよな…)』



と、伊之助は返事をするとピタリと制止した。



「!?」

「止まった…」



様子を伺っていれば、泡を吹いて倒れた伊之助。

善逸が、死んだ?死んだ?と焦る中、炭治郎が淡々と答えた。



「死んでない。多分脳震盪だ。俺が力一杯頭突きしたから…」

『……とりあえずどっかで寝かそうか』

「そうだな…。…あ、それならAが様子を見てやってくれ。俺と善逸で鬼に殺られた人達の埋葬をするから…」

『わかった。ごめんね』

「ううん、Aもまた体調悪くなったらすぐ言うんだぞ!」



な?と優しい声で言ってくれる炭治郎に、うん。とニコリと返事をすると、善逸が凄い顔で炭治郎の服をめいいっぱい引っ張っていた。

…に、しても…。



『(本当に綺麗な顔してるな…。睫毛なっっが…)』



膝枕をしているため、寝顔がガッツリ見えているのだが、眠る伊之助は、そこらに居る女の子より本当に可愛い顔をしているだろう。

…プリクラめっちゃ盛れそう…。((



『(可愛いなぁ…)』



と、そっと頭を撫でていれば、ハッ!と目を覚ました伊之助。思わずビクッと反応すれば、じっと私の顔を見て瞬きを繰り返す彼。



「………」

『え、えと…頭は大丈夫…?』

「!お前!なんだ!それ!」

『?』

「ほわほわじゃねえ…なんだ、これ…ムズムズする…!やめろ!」

『えっ?あ、ご、ごめん?』



と、話していれば、私と伊之助の声を聞いた善逸が、起きた!と言えば、勝負勝負ゥ!と伊之助が善逸に突撃する。

が、炭治郎や子供たちがしている事が気になるのか、何してんだ!と声を上げる伊之助。



「埋葬だよ。伊之助も手伝ってくれ、まだ屋敷の中に殺された人がいるんだ」

「生き物の死骸なんて埋めて何の意味がある!やらねえぜ手伝わねえぜ!そんな事より俺と戦え!!」

「…そうか…。傷が痛むから出来ないんだな?」

「………は?」

「いや、いいんだ。痛みを我慢出来る度合いは人それぞれだ!亡くなってる人を屋敷の外まで運んで土を掘って埋葬するのは本当に大変だし、善逸とこの子達で頑張るから大丈夫だよ。伊之助は休んでるといい」



ニコォと微笑んで言う炭治郎は態となのか天然なのかわからないが、単細胞な伊之助を煽るには充分だった。

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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