【鬼滅の刃】生きるために刀を握れ！ (ページ21)

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第19話ページ21

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ぐるぐると思考を回す。

…何が起きてる？煉獄さんは無事か？何処にいる？自分の身に何が？

「グアア！」

『チッ…！』

鬼の頸を斬りながら必死に考える。

…襲いかかってくる鬼の数は減ってる。でも明らかにおかしい。煉獄さんが鬼共消えるはずがない。

「そうだねえ。柱がすぐに死んじゃ面白くないよねえ」

『ッ！』

一瞬で避けるも頬を擦る。

「君、匂いが普通の鬼狩りとは違うねえ。柱でしょ？でも強くなさそうに見えるなあ」

『(…下弦の参…)』

「まあだから先に君に目を付けたんだけど…当たりだったみたいだねえ。稀血の匂いがするよお」

『…私の血肉は、鬼になんてあげない』

刀を構え、攻撃に備える。

…集中しろ、心臓に負担がかからない程度に。熱を上げろ、体温を…。

「あげるあげないじゃないねえ。貰うよお」

『…氷の呼吸参ノ呼吸氷釈(ひょうしゃく)』

技を出すも手応えがない。多分外した。

…くそ、どうにかして煉獄さんと合流したい…。

「わかるよお。仲間が居ると頼りたくなるよねえ」

『ッ!!』

受け身を取るも吹っ飛ばされる身体。ガシャーン!!と窓に突っ込み、破片が身体中に刺さる。

「でもそういう時程、弱くなっちゃうんだよねえ」

『！』

目の前に迫る拳を避け、急いで鬼と距離を取る。

『(ダメだ、このままじゃ、防戦一方だ、どうにか…)』

「他人に頼ったらダメなんだよお。自分がダメになる」

『…っ！』

「自分じゃダメだって思い出したらもうおしまいだよねえ。逃げることが頭に浮かんで、背を向けた瞬間、死を意味する」

『やめろ！』

「力が入らなくなって恐怖が迫るとねえ、みんな同じ顔をする。あの顔最高だよねえ」

『黙れ!!!!』

「ふふっ、そうムキにならないでよお」

攻撃と攻撃がぶつかり、衝撃が生まれれば土煙が舞い上がる。

『(落ち着け落ち着け、大丈夫、とりあえず呼吸だ。集中しろ)』

「ああ、こうして近くで見たら君可愛いねえ。食べるの惜しいなあ」

『！さ、わ、んな！』

刀を振り距離を取って構えた時、ガクンと抜ける力。

『(なに、力が入らな…)』

「言霊って凄いよねえ。人間はすぐにかかる」

『(血鬼術…!?)』

「顔も身体もあんまり傷つけたくないんだけどなあ。仕方ないよねえ」

『――ッ！』

と、その時、ピシッ！と空にヒビが入るのが見えた。

…ヒビ、なんで、空が割れ…!!

『…氷の呼吸伍ノ型氷霧(ひょうむ)』

「！」