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23話 ページ25

貴方side


朝食を取るため、食堂に来た。


そこにはやつれきった木舌さんが机に突っ伏していた。


貴「おはようございます」


木「え?ああ、Aちゃんか。おはよー」


顔を上げて、力なくふにゃりと笑う。


貴「今日、期待してますね?」


木「あはは。ありがとー。Aちゃん、おれが大会出てる間は気を付けてね?ここのあいつらは狼の皮を被った羊なんだから」


狼の皮を被った羊?!

えっ?!どっち?!警戒した方がいいのかこれは?!

普通逆じゃないのか?


そう悶々と考え込み始めると、木舌さんはクスクスと笑い始めた。


あ、これからかわれているな。


そう気がついた時、食堂に発砲音が響いた。


木舌さんの顔の横を何かが一瞬横切った。



佐「おはよう。目玉入れ機」


声の方向に顔を向けると、朝から眩しいほどの笑顔を浮かべた佐疫さんと、あくびをしながら入ってくる皆さんがいた。


木「待って?!それ俺のことじゃ無いよね?!」


田「よー。ポロリ(物理)」

木「田噛もその呼び方やめて?!お兄ちゃん泣いちゃうよ?!」


木舌さんは、皆さんのもとに走っていきわーわーと大声を出して叫んでいた。


斬「じゃあ、エ ロ舌」

木「妥協した?!じゃなくて、真顔でとんでもないこと言わないで?!昨日の事まだ根に持ってるの?!」


木舌さんのその発言に顔が一気に赤くなる。


昨日のことを鮮明に思い出すからだ。


平「おにーちゃん、何も言わないから今日の肉くれ!」


木「こんな時だけ、兄呼ばわり?!どれだけでもくれてやるよチキショー!!」←


キャラが崩壊しかけている木舌さんに、いきなり赤い物が飛んできた。


それは木舌さんの顔面にめり込んだ。


木舌さんは、そのまま後ろに倒れる。

赤い物は、トゲがついてありバット状のものだった。


谷「朝からやかましいぞ。貴様ら」


額に青筋を立てながら、谷裂さんはその棒状のものを片手で持ち上げて、肩に乗せた。



そのまま、皆さんの気がすんだのか何事も無かったかのように散らばり始めた。


倒れてる木舌さんを、せめて退かそうと踏み出した。



斬「A。こっちだ」


グイと手首を捕まれて、木舌さんを結局放置してしまった。


佐疫 斬島 私 平腹 田噛
空席 谷裂 空 空席 空席



となっている。



大鬼に囲まれて凄く小さく見えるだろうな。


と、どうでも良いことを考えながら私は朝食のしょうが焼きを一口また口にいれるのだった。

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設定タグ:獄都事変 , 木舌 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです!更新頑張ってください!! (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)w凄いあだ名がw更新頑張ってください!w (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした(バタンッ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます! (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう!羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおい | 作成日時:2016年4月23日 18時

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