18話〜過去〜 ページ20
結局、あの後は木舌がほとんどの怪異を原型が無くなるほど叩き潰していた。
木舌が正気を取り戻したのは、その後すぐだった。
木舌の目に入ったのは、脅えきった弟分の視線。
そして、上司の呆れ笑い。
肋角は、唯一見ていなかった田噛を木舌に渡して、災藤と二人でフタリずつ両手に持ってその場を後にした。
……………………………………
その後、無事に終わった後木舌は暫くの非番を貰った。
獄卒の仲間の結婚祝いの席。着流しを来て、和室で１人暁月を見て、飲んでいた時だった。
ショ斬「木舌………」
久しぶりに聞く声に驚いて、木舌はそちらを見た。
ドアに隠れる用に5つの影が見えた。
木舌は苦笑すると、手招きをした。
木「おいで」
それは、普段のふざけた様子じゃなく兄としての姿だった。
5人は恐る恐るといった様子で中に入る。
最後に入った佐疫はしっかりとドアを閉めた。
沈黙が続く。
木舌は、急かす様子も無くただ穏やかに見つめていた。
ショ谷「別に！！嫌いになったわけじゃないからな！！」
怒鳴るように沈黙を破ったのは谷裂だった。
ショ佐「こ、こわかった、けど。けど！助けてくれた。来てくれた」
ショ平「あんな木舌。はじめて見たから、どうしたら良いか分かんなかった。」
一文一文を繋げるように一人一人が口を開く。
ショ田「よくわかんねーけど、木舌は木舌だから。」
ショ佐「怖い、けど。怖く無いようにする！！」
佐疫の言葉にコクコクと頷く。
木舌はたまらず吹き出した。
肩を震わせ、喉奥でクックッと笑いながら。
木「そっか。うん。よくわかったよ」
木舌はそう言うと、寝転がり自分の横を叩いた。
木「なら、練習しよっか。おいで」
最初に動いたのは田噛だった。
それに続くように平腹、谷裂、佐疫、斬島。
木舌は、酒を少し遠めのところにやる。
ショ平「今日な、落とし穴作ったんだ………」
木「そっか。上手くできた？」
ポツリと小さく言う平腹の言葉をちゃんと聞いた木舌。
他にもポツリポツリと話を振る少年達に、木舌はひとつずつ返していく。
それをどのくらい繰り返しただろうか。
すっかりと宴の騒がしさは消えて、静まりかえった。
部屋から聞こえるのは穏やかな寝息。
木舌は、微笑んで一人一人の頭を撫でていた。
災「木舌。佐疫達をしらな………おや、これは」
部屋に入ってきた災藤に、木舌は微笑んで口元に人差し指を立てた。
木「Shi………」
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (
レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)ｗ凄いあだ名がｗ更新頑張ってください！ｗ (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした（ﾊﾞﾀﾝｯ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます！ (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう！羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2016年4月23日 18時
