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17話〜過去〜 ページ19

写真の時の話〜14話参照〜


肋「何だと!!それは本当か!?」

まだAが獄卒になるずっと前、事件は起こった。


災「えんそk………いえ、偵察に出掛けていた5人が怪異に飲み込まれたみたいです。どうします?」


パサッ


紙が落ちる音がドアから聞こえ、2人はそちらに視線を向けた。

そこには、帽子のせいで表情は隠れているが、怒りに震えているのだけは分かる青年がいた。


肋「木舌………」


木「おれに、いかせてください」


顔を上げた木舌の美しい翠の目は妖しく輝いていた。

2人は顔を見合わせると、苦笑した。


災「人数は、多い方が良いでしょう。」


災藤は机に置いていた手袋を手にはめた。


肋「期待してるぞ。兄貴分」


肋角は椅子から立ち上がると、木舌の頭に手を置いた。


……………………………………………

ショ佐「き、きてみろ!化け物!お前なんかやっつけてやる!」

ショ谷「チッ!どんどん湧いてきやがる!」

ショ斬「田噛はまだ蘇らないのか」

ショ平「血が抜け過ぎて再生に時間かかってる。ど、どうしよぉお」


辺り一面が魑魅魍魎のせいで真っ黒に染まっていた。


平腹を庇って死んでいる田噛。

その屍を喰らおうとする妖怪を全員で田噛を囲んで護っていた。


しかし、ほとんどが重症で動けるのが不思議なくらいだ。


じりじりと距離が縮められて、せめて相討ちでもと思っていた途端。


司会が一気に明るくなり、その中には3つの影があった。


煙管を持って、息を吐いた者。

帽子を片手でおさえて、近くの妖怪を踏み潰してる者。


そして、大斧を振り回してる者。


その3人の姿はよく見知ったものだった


ショ佐「ろ、肋角しゃん………災藤しゃ……」


彼等の姿を見た瞬間、プツリと何かが切れて一斉に泣き始めた。


ゆらり



少年達の背後の怪異が揺らめき、襲いかかろうとした。


少年達は急いで振り返り、身構えようとした。


しかし



木「弟た………ろして……る。」


少年達は、ただソレに怯えた。


目を血走らせた鬼。


彼等は、泣く事も忘れてその鬼を眺めていた。


木「楽しいなぁ………」

背中が粟立つ。


普段のあの柔らかな笑顔ではなく、不気味な容赦の無い笑顔。


肋角と災藤はやれやれと肩をすくめて、少年達の元に行った。


肋「田噛は………結構酷くやられているな。まだ、再生には時間がかかるだろう」


肋角の呟きも、今の少年達に果たして聞こえているのだろうか?

答えは否だった。

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設定タグ:獄都事変 , 木舌 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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96(くろ)ちゃん - お疲れ様です頑張ってください! (2016年6月2日 19時) (レス) id: 785cd0467a (このIDを非表示/違反報告)
美味トマト(プロフ) - 目玉入れ機ポロリエロ舌。略して、目玉ポロリエロ舌(略せてない。)面白いです!更新頑張ってください!! (2016年5月18日 14時) (レス) id: 8ab1a19f8b (このIDを非表示/違反報告)
博麗の巫女さん - ポロリ(物理)w凄いあだ名がw更新頑張ってください!w (2016年5月14日 14時) (レス) id: 964f89e669 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - シアンさん» 木舌に絡まれたい人生でした(バタンッ 斬島は常に無表情だからセコムになったら何か凄そうですよねwwwコメントありがとうございます! (2016年5月9日 22時) (レス) id: 078f272f4f (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 隠れセコム斬島ww木舌に絡まれるとか…くそう!羨ましい← (2016年5月8日 18時) (レス) id: 734e52caff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおい | 作成日時:2016年4月23日 18時

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