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坂田side
Aの目が覚めた時、面と向かって覚えて無いって言われたのはキツかったけど、 懐かしいと言われて少しだけ希望が見えた
全部は忘れていない。ちゃんと、Aの心の中に残ってる
それが嬉しくて、もしかしたらすぐにでも思い出してくれるんじゃないかって思い始めた
今日は、浦島坂田船のみんなで今年の春ツアーの公演場所やセトリ、舞台設定とかの話し合いがある
Aのことは一安心だと思って、今日は休まずに会議に参加することにした
坂「おっはよー!」
部屋に入って、みんなに挨拶するとみんなビックリした表情で俺の方を見てきた
う「坂田お前………」
志「さかたん……」
セ「さかたん……」
え、ちょ、みんなテンション低ない?
坂「みんなどうしたん?テンション低ない?なんかあったん?」
志「さかたんのテンションの方が可笑しいって。Aちゃんの事で気ぃ張って、空元気になっとるんとちゃう?」
坂「何のことや?…………あ!みんなにまだ言ってへんかったんか!!」←
坂「A、目ぇ覚ましたで」
俺の一言で、みんなビックリした表情をしてからすぐに嬉しそうな顔をして、良かったなぁ!良かったぁ!!と言ってくれる。ほんまにAは愛されとるな…
志「なんで早く言ってくれへんかったん?はよ顔が見たいわ!今日行ってもええ?」
実は、志麻くんは俺が仕事でお見舞いに行けない日とか、それ以外でも良くAのお見舞いにきてくれていた
坂「もちろんええよ!って言いたいんやけど……」
そこまで言って、少しだけ気分が沈む
『A、みんなの事忘れてしまったんや』
それを伝えなければならない事が辛い
セ「………さかたん?」
センラが心配して俺の顔を覗き込んでくる
坂「………あのな…………A、俺らのこと、忘れてしまったんや。事故のショックで、記憶喪失になったんやって」
その言葉でみんな静かになり、また落ち込んだ雰囲気になる。みんな黙って、辛そうな顔したり、悔しそうな顔したりしてたら
そんな中、うらさんだけは真剣な顔して一点をずっと見詰めて何か考え込んでるみたいだった
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星夜 - 普通の本とかでもそうですが、小説で泣いたのは初めてでした。夢主さんの言葉1つひとつが刺さって感動しました。これからも頑張ってください。応援しています。 (2020年7月25日 3時) (レス) id: fc51e2690a (このIDを非表示/違反報告)
どこかにいる人 - はじめて小説で泣きました。 更新するのは、作者さんの自由です! 自分のしたいようにしていいと思います! 上からですいません、 これからも頑張ってください? (2020年6月29日 21時) (レス) id: de26dda9b0 (このIDを非表示/違反報告)
M,N - めっちゃ神作じゃないですか!あれ、自然と涙が(( (2020年4月14日 21時) (レス) id: 904654b86c (このIDを非表示/違反報告)
M,N - めっちゃ神作じゃないですか! (2020年4月14日 21時) (レス) id: 904654b86c (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - すごい、小説でこんなに泣いたの初めてかもしれない。号泣しちゃったじゃないですかどうしてくれるんですか() 、神作御馳走様でした。 (2018年12月27日 2時) (レス) id: d20ce6748b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2017年9月9日 0時