○３５ ページ38
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「………あ、」
「…お。」
翌日。何故か早く目が覚めてしまって、時間も勿体無いし、学校に行ってしまおうと玄関へ向かった。
そしたら、そこには既に轟くんがいて。彼も、早く出ようと思っていたのか。
「…お、はよ………」
「おはよ。」
そういえば、ちゃんとお礼言ってないな。あの後、結局まだ体調良くなくて、ずっと部屋にこもってたし………
「…昨日は、ごめんね。三奈ちゃんたちから聞いた。私のこと、部屋まで運んでくれたんだよね……」
「ああ……悪りぃ。ああするしかなかった。」
「…いや、ありがとう。」
ちゃんと顔を見てお礼を言うのは、すごく恥ずかしいけど。いつだって私の目を真っ直ぐと見てくれていた轟くんに失礼だもんね。
だから、私。
「…私、もう逃げない。」
「………」
「……轟くんの気持ちに、ちゃんと返事をしたい。」
「…！それって、」
「……うん、」
「俺のこと好きになってくれたのか！？」
「…違う、そうじゃない。」
何がどうなってそういう考えになるの！？
違うのか…と少しだけシュンとした轟くんが可愛くて、思わず笑ってしまった。まるで留守番を頼まれた子犬のような顔をしている。
「……その…やっぱり私、轟くんの気持ちには答えられない。」
「…………」
「轟くんは大切な友達だよ。優しくて、かっこよくて、私にとってはヒーローみたいな存在。」
「…楠目…」
「だからね、ちゃんと。友達からまた始めたい。」
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きよりん(プロフ) - とても面白いです！続きがすごく気になります！！ 最後のこはねのはなし がありますよね？あれを"こねた"と読み間違えて、何を捏ねたのかな？と思いました（笑） (2018年8月23日 0時) (
レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月22日 23時) (レス) id: 07de0b9a74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こはね | 作成日時：2018年8月22日 22時
