五十七戦目 ページ8
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時刻は昼前のまだ気温が涼しい時間。
仕事もあんまり無いと言う事で、城内を徘徊してもいいと許可をもらった私はぶらついていた。
『うう…まだトントンにゲンコツもらった所が痛い』
今朝、私を迎えに来てくれたであろうトントンが私が居ない事にテンパって皆の部屋を探し回り、呑気にゾムと共に寝ている私を見つけた様で。
ゾムと共にこっぴどく叱られたのだ。
「ふふ、A。大丈夫か？」
『うおお！ロボロ！すんごい痛い…あんなに怒らなくてもねぇ〜』
「めずらしく焦ってたからしゃあないんちゃう？おらんくなってた事だけが理由ちゃうやろし」
無防備過ぎるのも問題だと思う…と、心の中でロボロは呟く。たぶん理解してないであろうAはえ〜、じゃあ何だ〜？なんて呑気に呟いていた。
『ロボロは今日、管理室じゃないんだね』
「今日はな、展望台で見張りすんの」
『展望台！？行きたい！！』
〇△□
ロボロにわがままを言って展望台に連れてきてもらい城外を見渡す。
シャオロンに背負われて帰ってきた時にも思ったが本当にこの国の周りは何も無く、人が居ると目立つ様な位置にある。
そりゃ、城壁から撃ちやすいよね。
なんて関心していると、ある場所を見つけた。
『あ、あそこ』
「ん？どした？」
『あの廃墟がいっぱいある所あるでしょ？あそこ私が鬱さんに撃たれちゃった所だ』
たくさん廃墟が並ぶ荒れ果てた土地。
普通の人は何でもないような場所だが、私にとっては人生を変えてくれた場所、出来事で。
今では笑い話にできる程、皆が私を変えてくれたのだ。
今までで1番自然に笑えた気がした。
「…ええな」
『え？』
「今の笑顔。自然やったで」
『ほんと？うまく笑えてた？』
「うん、…かわええ。もっと見たい」
風が吹き、ロボロの天の紙が揺れて少しだけだけどピンク色の瞳と目が合った。
とても優しくて、真っ直ぐこっちを見ていて。
何だか、少しだけ恥ずかしくなった。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
