五十六戦目 ページ7
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『みっともない姿見せてごめんなさい…武器の事になると周りが見えなくなるみたいで』
「全然ええよ、むしろ安心したわ」
『安心？何に？』
「環境が環境やけど全く笑わんし感情死んでるんかと思っとった」
『間違ってはないけどこれでもマシになった方だよ、皆のおかげ』
自分の笑顔を彼女は分かっているのだろうか。
もう少し自分の容姿の良さに気づいてもらいたいものだ。伸ばしそうになる手をグッと抑え、彼女から目を逸らしなんとか耐えた。
他の武器の話を振るとまた目を輝かせてはしゃぐ彼女を見て顔が自然と綻ぶのが自分でもわかった。
〇△□
「あ、A。これなんかどう…って寝とる」
はしゃぎ疲れたのだろうか、自国には無いと言っていた銃を大事そうに抱えながら寝てしまっている。
何度揺すっても起きない彼女を仕方ないので俺の部屋で寝かせる事にした。
横抱きをし布団に入れてやり、流石に一緒に寝るのは…と思いベットの脇に座って寝ようとしたら袖が引っ張られる。
「あ、起きたか？部屋戻る？」
『ゾ、ム…？』
「ん？どした？」
『こっち、一緒 寝よ？』
「…あーーーっ、そーしたいのは山々やねんけどちょっとそれはどうかと思ってやな」
流石にそれは俺の理性が持つかどうかの話で。
そんな男の葛藤を知らないAは、寝惚けているのか手を広げて俺を求める。
そんなかわいい事されたら断れる訳ないやん？
「…っ、知らんで俺は１回拒否ったからな？」
『あったかい…』
可愛さに負け、布団に潜り込むと距離を詰めて俺の胸に頬ずりをするA。
もうこの腕回してええか？
潰れるくらいに抱きしめてやりたくて堪らんかった。
「これ、誰かに見られたら面倒やで…」
『誰かと一緒に寝るのってあったかくて安心するね、ゾム』
「…確かに悪ないな」
誰かに見つかってギャーギャー言われるとか。
理性の限界とか。
そんなもん、俺の胸の中で嬉しそうにしているAを見ているとどうでも良くなってしまって。
この笑顔守ってやりたい。
って、柄にもない考えが頭を支配した。
「これぐらいは、許してな」
少し長い前髪を上げておでこに軽くキスを落とし、久しぶりの人の暖かさに眠気を誘われたのか俺もそのまま意識を手放した。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
