八十戦目 ページ31
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平和ボケしそうな程、
平和で楽しい日々が繰り返されていく毎日。
環境は変わらずともこの城での生活に慣れてきて多少の変化はあった。
皆のことが更に分かったし、街の人の優しさにも触れられてこの国が日に日に大好きになっていく今日この頃。
今日は鬱さんのお仕事のお手伝い 件 見張り。
この人納期遅れすぎてそろそろトントンの目の周りが隈でパンダになるぞ。
『鬱さん、Aです。』
「あっ、ちょ、まってなAちゃん…！」
『？？はい？？』
言う通り大人しくしていると扉が開き、鬱さんではなく綺麗な女の人が出てきて会釈された。
呆気に取られながら会釈を返すと女の人はヒールの音を響かせながら長い廊下を歩いて行った。
鼻を掠めるキツイ香水の匂いを残して。
『鬱さん、あの人誰ですか…って…』
「あ……やだ、えっちぃ…」
『頬を染めないでください、気持ち悪いです。ってか、納期遅れてるのに女遊びですか？』
「いや、ちゃうで！？こんな格好してるから説得力皆無やけど僕何もしてないで！？」
こんな格好とは、いつものよれたスーツのジャケット姿ではなく、ワイシャツのボタンが上三つ程開けられ、ベタなアニメの様な真っ赤なキスマークが襟のところに付いてある。
何ともさっきまでお取り込み中でしたよと言わんばかりの格好だった。
「あの子がいきなり服ひん剥いて来てな！？」
『もう言い訳はいいんで溜まってる書類片付けましょ』
「えぇ！？多ない！？」
一緒に書類を進めること数時間。
『む、無能過ぎる。。。』
「何でなん！？」
『どんだけ集中力無いんですか鬱さん。8：2の割合で私の方が終わってるんですけど…』
「やんな、わかる」
何でだろう、すっごく殴りたい。
いつもに増してイライラが凄くて拳を握り締めると鬱さんの指が眉間に刺さった。
「さっきからえらい眉間にシワ寄っとるけどどーしたん？」
『…鬱さんの、せいですよ』
「…そやな、ごめんな？」
私の言葉に目を大きく開き薄ら笑いを浮かべながら煙草に火を付ける鬱さん。
窓際に腰掛け煙を吐く姿は何とも弱々しくて儚かった。
『女の人と、えっちなことしてるから…』
咄嗟に出てきた言葉に自分がイライラしている理由がわかった気がした。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
