五十三戦目 ページ4
・
・
・
皆との２度目のご飯もとても賑やかなものだった。
主に一部の人間になるが、、
とても美味しい料理なのだが、1度にこんなたくさんの料理を食べたことが無い私は胃がすぐに満たされてしまったのだ。
「あれ、Aあんまり箸進んでないけどご飯美味しくなかった？」
『そ、そんなことないよ！とんでもない。ただ、こんなに食べた事ないからあんまり入らない…ごめんなさい』
「謝らんでええんやで、ゆっくりで。Aのペースでな」
隣に座るエーミールが頭を撫でて優しい返しをくれた。みんなその言葉に納得の様だが、ダン！と喧しい音が響いた。
「ちょ、エーミールお前触んな！」
「なんですか！彼女はコネシマの物じゃありません！」
「そうやで、シッマ。お前Aの事になるとやけに必死なるし噛み付いてくるけど何やねん」
「そーゆーシャオロンもそうやろ、ひとらんとAが買い物しとる時やって影でピーピーゆーてたやろ！」
「あぁ！？喧しいんじゃ！」
『あ、あの、2人とも落ち着いて…』
何故かエーミールそっちのけで喧嘩を始めてしまった2人を誰も止めようとせず、喧嘩は当たり前かの様に食事を続けている。
誰か止めてよ…。
「喧嘩するのは結構やけど、シッマ。食卓に足上げるのは見過ごせんなぁ…シャオロンも肘ついてええと思ってんの？？お前ら食事中なん忘れんなよ？」
「え、あ、はい…」
「サーセン…」
『さすトンママ…』
思わず零れた言葉に前の席のゾムが吹き出した。
「自分どこでそんなん覚えてくるん」
『え、無意識…』
「素直に喜べんわそれ」
追い打ちをかけるトントンの言葉に皆の笑い声が食卓を包む。コネシマさんとシャオロンを見ると2人も一緒に笑っていてさっきまで喧嘩していたとは思えなかった。
『ふふふ、こんなに楽しい食事できて幸せすぎてバチが当たりそう…』
「こんなんでバチなんか当たらんよ」
「そうだぞ、A。これが毎日で、普通になるんだ」
その言葉に感動していると、食事を終えたグルッペン様が咳払いをした。
その瞬間皆の空気が一変したのに私は戸惑いが隠せなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 741人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
