七十八戦目 ページ29
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私はこのマフラーを知ってる、
見えるのは彼の背中だけで、表情は見えないけど背中越しに見る兵士達の青ざめた表情を見る限り、堕天したんだろうなあ。と後ろでそっと手を合わせた。
「トントン書記長殿…あの、これは、その…」
「あー、説明いらんいらん。全部見てたわ」
その言葉に兵士達は狼狽え、泣き出す者もいた。
えええ、トントンどんな怖い顔してるの貴方。。。
「お前ら今日限りで解雇な、いらんわ」
「そ、そんな、なぜ…！！」
「うちのAとグルッペンを侮辱したうえにこの子にに危害加えようとした。充分な理由やろ？」
首に手を当てだるそうにほぼ死刑宣告を告げるトントンを横目でちらりと見る。
背筋が凍った。
眼は座っており、冷たく、冷徹な視線を彼らに送っていた。
「お前ら見つかったんが俺で良かったなあ、シッマやゾムやったら言い訳する前にあの世行きやで」
「も、申し訳ございま…っ！！」
「今更謝罪とかいらんねん、今すぐ消えてどうぞ」
兵士の顔の横スレスレをトントンの撃った銃弾が掠めた。もう完全に怒りのパロメーター振り切ってしまっているトントンを止めようと服の裾を掴む。
横目で私を見て少し言葉を詰まらせバツの悪そうな顔をした彼は私の手を引き部屋へと連れて行く。
部屋に入ってすぐ立ち止まる彼に必死に平気だよと伝えた。
「何がやねん」
『あんなの僻みだし気にしてたらキリないよ、もう慣れた』
「慣れてたとしても、お前は実際傷付いとるやろ？」
『そんな事ないよ〜、ははは…』
あれ？頬を掻く手が震えてる？
なんで？今更ナイフが飛んできた恐怖？
「無理して笑ってんなよ！！」
『と、トントン…っ』
「もう我慢すんなや！強がんなや！！」
『トント…っ、いたっ』
違う、ナイフなんて、嫌われ妬まれるのは何て事ないの。
今1番怖いのは、トントンを怒らせてしまった事。
怒鳴らないで、怒らないで。
ごめんなさい、貴方にはなんでだろう。
嫌われたくないの。
トントンに掴まれた肩と胸の奥が痛くて
黄色の瞳から泪が零れ落ちた。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
