七十六戦目 ページ27
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農業に必要な水を引いている小さな水溜に3人で裸足で入り涼を感じる。
少しずつ汗は引き、暑さが嫌にならなくなってきた。
『…！！アイスって！おいしい！』
「やろやろ〜、冷たくて甘くて美味しーやろ！」
『うん！素敵な食べ物ばかりだね！』
先程から笑顔が絶えず、嬉しそうにアイスを頬張るA。何だか微笑ましくなりゆっくりと頭を撫でてやる。
「そんな急いで食べなくてもアイスは逃げないよ」
『えへへ、美味しくてつい…』
「で、でも！モタモタしてると溶けてまうで！」
控えめに睨み、その手を話せと威嚇してくるシャオロン。
こういうのは早いモン勝ちってもんだよ？
俺達にはよく噛み付いて煽ってくるシャオロンも、好きな女の前では奥手なのか。それとも傷付けたくないからなのか。
Aを大切そうに見守るシャオロンを横目にイチゴ味のアイスを吟味しているとAの大きな瞳がこちらを向いた。
『ひとらん、付いてるよ』
「え、どこ？」
『ふふ、じっとしてて』
我ながらベタな事してるなって思ったが見えない部分な為分からないので大人しくしていると、整った顔が近付く。
え？顔？手じゃなくて？
気づいた時にはもう遅かった。
小さな舌で俺の頬に付いたアイスを舐めとったのだ。
『イチゴ味もおいしい』
「な、な、何してん！？」
『え、取ってあげただけ…なんかおかしかった？』
「おかしい事だらけや！！」
軽くシャオロンに説教？をされているAは、何かを閃きしょうがないな〜とぼやきだす。
アタマにハテナを浮かべるシャオロンの頬を目掛けてアイスを突き付けたA。
「！！？！？」
『ん！これで良いでしょ？』
シャオロンの頬にベッタベタに付いたアイスを俺の時同様舐めとったAは得意げに問うた。
一気にアイスを完食し、手を洗ってくるとその場を離れる。
「そうじゃないけど、そうじゃないけど…ありがとうございます…ｯ！！！！」
「あれは、反則だよなぁ」
さっきまでいがみ合っていた2人は熱く握手を交わすのであった。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
