六十五戦目 ページ16
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正座するコネシマさんを見ると服には沢山の血が。
わたしは思わず彼に駆け寄った。
『コネシマさん…！！血ｯ！怪我！？』
「あーーっ…、いや、俺のちゃうくてな」
後頭部を掻きながら苦笑いする彼にトントンが追い討ちをかけ、事情聴取が始まった。
どうやら、私の国の者が我々国周辺を嗅ぎ回っていた様で私が連れ去られると不安になったコネシマさんは独断で偵察をしに行ったとの事。
「なんでそいつを殺したんや、連れてきて色々吐かしたら良かったやん」
「いや、そらオスマンの言う通り何やけど…」
「何や、言うてみい！」
言葉を濁すコネシマさんにシャオロンさんが噛み付く。
ちらりと目を私の方にやり、口元を尖らせながら彼は言葉を続けた。
「あのおっさん、Aの事使えん奴とか言うから…つい、カッとなってもうたんよ…勝手な事してすまんかった…」
シュンと眉を下げ俯きそう答えたコネシマさんの頭に垂れた耳が見えるのは私だけなのだろうか。
尻尾も垂れ下がってないか？？
私の為に怒ってくれてこんなにも大切に思ってくれる彼に心臓がキュウッと音を立て、愛おしくて堪らなくなり彼に抱きついた。
『コネシマさん、私の為にありがとう』
「A、ごめんな。どこにもいかんといてくれ…」
『行かないよ、皆が私に帰る場所をくれたもん。ここが私の帰る場所だよ。ね？皆、コネシマさんの事許してあげて？』
チラリと私たちを取り囲む皆に問うと
言葉を詰まらせながら諦めてくれたようだった。
そこに大きなため息が聞こえた。
「ええけど、俺らが必死にAに隠してたのにあっさりバラしたな」
「ほんまやで僕ら、頑張ったのに〜」
『2人とも私の為を思ってくれてありがとう』
ロボロとマンちゃんがぶーぶーと文句垂れていると何かを閃いたように手を叩くマンちゃん。
「僕頑張ったからA、僕とデートしよ」
「え、そんなん俺も」
2人のその言葉に他の皆が大ブーイングしてその日は内ゲバ合戦が絶えなかった。
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
