六十三戦目 ページ14
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今度はこちらがご銃口を突きつけられ、さてどうしたものか。
「お前あれだろ、我々国の狂犬チワワってやつだろ」
「人違いちゃいます？？」
「しらばっくれんなよ、その目立つ金髪に水色の瞳。我々国で要注意人物で通ってんだよお前は」
「え、嬉しいわ〜どうも」
俺の反応がよっぽど腹立つのか一言発する度に眉間にどんどんシワ寄っていく目の前のおっさん。
「お前今の状況わかってんの？」
「え、あ、はいっ。やばいな〜って感じっすわ」
「まぁ、いい。お前は今から俺に撃たれて死ぬんだからな。最後に言いたい事はあるか？」
余裕綽々にそう言うおっさんは息を荒らげながらそう俺に問う。
アホやなぁ、大人しく今の内に撃っとけばええのに。
「一つだけええですか？今さっきのファイって誰です？」
「あぁ、聞いてたのか。俺が言ってた仲間ってやつだよ。」
「あっ、おっさん。そーいや数日前にここで男が死んでたのは覚えとるわ、そいつの事かも」
「…ﾁｯ。死んだのか。使えねー奴」
おっさんが小声で言ったその一言に一瞬で頭に血が駆け巡る。
あんな人間のように扱われずに1人恐怖に怯えるAを利用していた奴らが。
謝ることで自分の身を守り笑顔の作り方を忘れてしまう程あいつに恐怖を植え付けたお前らが。
なんでそんなこと言えるんや……っ！！！
俺は目の前の銃を振り払い、おっさんを押さえつけ腰にあったナイフを首元に突きつけた。
「ひっ…」
「Aが使えんやと？お前ら心無いのぉ」
「A？だ、誰だそれ…」
「本名も知らん奴があいつのこと馬鹿にすんなや！！！！」
勢い良く喉元を掻っ切ってやるとおっさんは血を吹き出して息絶えた。
久しぶりの返り血を全身に浴び、口元を流れる血を舐めとった。
「まず…」
俺の自己満であるが、Aが居なくなるという謎の不安はすっかり胸の内から消えて無くなっていた。
ーーーあいつのこと馬鹿にすんなや！！！
「そうか、Aは我々国の元に渡ったか…」
真っ黒のモニターだらけの部屋で1人微笑む謎の男。
「さて、我々国を潰す作戦を考えるとしよう」
この行動が原因でAの身が危険に晒されるのを知らずに。
会話を盗聴されていたとも知らずに。
俺は晴れた心で自国に帰るのだった。
ーーーーーーーーーー
あけましておめでとうごさいます(遅い)
鈍足ですが今年もお願いします！
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
