六十一戦目 ページ12
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私を呼んだという男の前に行くと、目だけを動かし私を見たがすぐ視線を資料に戻すグルッペン様。
『あの、グルッペン様…何でしょうか』
「……」
何っで無視やねん！！！！
引き攣りそうな顔を必死に抑え、負けてなるものか。再び問いかける。
『グルッペン様、御用があって私を呼んだのでしょう？』
「…ペン」
『え？ペン？』
「グルッペン…」
そう言い、チラチラと私と資料に目線を行ったり来たりの総統様。
もしかして、呼び方で拗ねていたのだろうか？
「拗ねてなんかないゾ！」
『あっ、声に出てた…。ですがグルッペン様？私は徐々にと言いましたよね？』
グルッペン様は溜息を零し、私を手招きする。机を挟んでいるこの位置じゃダメなのだろうか。
拒否すると面倒だろうな、とグルッペン様の性格はこの数日で把握済みだ。
『今度はなんですか…ッ！？』
「皆と親しげにしているのは気に食わんな」
『……ッ！？』
腕を引っ張られ身体はそのまま彼の腕の中へ。
彼の膝の上に乗せられ、見下ろす事の無かった整った顔が目線を落とせばある。
腰にはいやらしく彼の腕が回され、首元には金色の髪が当たりくすぐったい。
彼の低い声が耳元で響き、身体は痺れて動けなかった。
「A、グルッペンだ…」
『え、あ、…』
「もっと俺とも仲良くしてくれ、寂しいゾ」
私の首元に埋めた顔をうりうりと埋め、甘える総統についに私は折れてしまった。
『分かりましたよ、…グルッペン』
「やっとお前から名前を呼んでもらえた。嬉しいぞ」
『そりゃ、光栄です』
目の前で一国を仕切っているとは思えない程顔の緩まったグルッペンを見て私の頬も緩むのがわかった。
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個人的にグルさん書くの苦手だけど
この回結構自分でも満足なんですが
どうでしょうか！？
余裕磔磔なグルさんも好きですが
恋愛不器用なグルさんもいいですよね〜
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
