五十戦目 ページ1
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買い物を終え、夕飯の時間まで私は1人で城内を散策することに。
石で作られた殺風景に見えるがどこか品のある長い廊下を歩いてある人のお部屋を探し回る。
途中で気になるとこを見つけては行きたい気持ちを押し殺し、記憶の中に記録する。
早く行かなきゃ。
『クレープ、美味しかったな…』
初めて食べたクレープの味を思い出して口の中の涎が増したのがわかった。
わたしのわがままを聞いてくれたひとらんたちには感謝をしなければ。
甘くてあったかくてとても美味しかった。
コネシマさんも、甘いものが苦手らしいのにおかずクレープ？という甘くないクレープを一緒に食べてくれた。
皆に違う味もどうだと1口もらったがどの味もすごく美味しくて頬が緩んでいたのか3人に笑われたのを思い出す。
『あ、ここ…じゃないや』
先ほどの出来事の余韻に浸りながら歩いていると沢山の扉が並ぶ廊下に辿り着いた。扉には誰の部屋か分かるように各自で何かが掛けられている。
ちょうど私が見つけた部屋はコネシマさんの部屋の様で掛けられていたのは彼の私服を彷彿とさせる赤に黒の縦のラインが入った板にデカデカと〈俺の部屋！〉と書かれており、コネシマさんらしいや。と思わず1人だが笑ってしまった。
他にもシャオロンの部屋であろう可愛らしい豚とスコップだとか、ひとらんの部屋かな、ひとらんとおなじバツ印のマスクをしたひよこだ。
個性的なそれらを見ながら目的の部屋を探しているとふと足を止めざる負えない物を見つける。
『…これって絶対そうだよね』
掛けられていたのはタバコを吹かしている宇宙人という何ともシュールで何とも言えない物で、オマケに〈ピポっ〉と謎の鳴き声も吹き出しで書かれている悪意の詰まった様な目印だった。
こんな雑な扱いなのもあり私はこの部屋の人物が分かってしまった。なんか申し訳なくなりながらも部屋をノックすると気だるそうな声が返って来たので控えめに扉を開ける。
『あの、鬱さん…』
「！！Aちゃんやん！どしたん？」
『今、お時間大丈夫ですか？』
「全然大丈夫！！たった今大丈夫になった！」
仕事に飽きたのか机に突っ伏していた彼は私の顔を見た途端起き上がり部屋に招き入れてくれる。
手に持っている袋をちらりと見る。
迷惑だったらどうしよう…、
喜んでくれるかな。
不安な気持ちが込み上げながらも私は袋を勢いよく彼に突き出した。
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ふふふ、part２です( ˆｍˆ )
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葵(プロフ) - もゆ.さん» ありがとうございます！！とても嬉しいお言葉で感激中です！！更新が遅すぎて申し訳ないです、ゆっくりですが完結まで長い目で見守っていただけると幸いです！ (2018年8月15日 23時) (
レス) id: 00c782a298 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ.(プロフ) - 葵さんはじめまして。昨日こちらの作品を目にしてから、読みやすく素敵なストーリーに惹かれて一気に続編まで読みきってしまいました。オチがどちらにせよ、みんなに愛されるお話が大好きなので本当に幸せです:)お忙しいとは思われますが、更新待っています！ (2018年8月9日 9時) (レス) id: 99d3bd3032 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - まふさん» うわあああ！！嬉しいですありがとうございますううう！！！ (2017年10月22日 18時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
まふ - 更新頑張って下さい!!最高ですぅぅぅ (2017年10月21日 15時) (レス) id: 310be45221 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - のぞみさん» ありがとうございます！！！うえええ、嬉しいですありがとうございますww更新頑張ります！ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 9742626405 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2017年10月9日 12時
