【wrwrd！】２度目の人生を我々と。 (ページ8)

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八戦目ページ8

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トントン視点

コネシマの連れてきた男女と僕達、我々国幹部一同は医務室へと集結していた。

「エーミール！こいつどうなんや？大丈夫なんか？」
「うん、玉も貫通してるっぽいし後は安静にして傷が塞がるのを待つだけかな」
「良かったわ…」

我が国の軍事医師のエーミール。
軍人としての腕も医師としての腕も相当のエーミールの言葉にホッと胸をなで下ろすコネシマ。
他の幹部達も心無しかホッとした様子だ。1番ホッとしてるのは大先生やけど。

「いやーー、ほんまよかった！！！鬱くん安心！」
「きもいめう～」
「マンちゃん！？」

ふとベッドの上の男女を見る。
男のくせに顔が整いすぎやない？？え、なんなんこれが勝ち組ってやつですか？？

コネシマが連れてきた時、目を奪われる者もいたり、驚愕する者もいたり、頬を染める者も居るくらい、男にしておくのはもったいない程綺麗な男だ。

『…っ』
「「「「！！！」」」」
「眠り姫のお目覚めかな」
「いや、グルちゃんそれがピッタリやねんけど男なんやって」

いや、大先生それグルッペンの可愛らしい例えジョークですやん！！冷静にツッコまんでええねん！

起きたと思われたが彼は魘されているようだった。
苦しそうに唸り、冷や汗が凄い。
誰もが起こそうと思ったその時。

『死に、たい』

『殺して…殺してよ…』

彼はそう言ったのだ。目には涙が。
悪夢でも見ている様だがどんな夢なんだ。

『返し、て…』

聞いていて辛くなるような寝言を僕達は聞いているとエーミールが重苦しい空気をぶった斬った。

「治療する時に見たんだが彼、腕や脚にひどいアザや傷があったんだがそれが悪夢に関係しているのかもしれんなぁ」
「ちょっと失礼」
「…うわ、なんやこれ」

エーミールのその言葉にゾムが彼の腕を捲ると痛々しい打撲跡、切り傷が多数見受けられた。

「ひどいな」
「いや、これコケたとかのレベルちゃうな。切り付けられてるし殴られてるやろ」
「親からの虐待？」
「なんちゅー親や！！！ふざけんな！」

ロボロゾムひとらんコネシマが思い思いにしゃべる。
確かにこれはひどい、魘されながら泣いている彼女の涙を僕は親指で拭いとった。