ク ズ 二 乗 【五条悟】

虫歯の確率上がるよ。 ページ12

カツカツと革靴の音が
響く。街はクリスマス一色だ。


生憎私はリアリアする予定は
もっぱらない。
心の其処で付き合ってる奴等
全員に毒を吐きながら
おしゃんなドアを開ける。

カラン、カラン。
扉を開けると美しい
ガラス細工が
目に飛び込む。


『すっげ、、』

プロは違うな、と思いつつ
ちょうどいいガラス細工を
レジに持っていく。


「有難うございます。
　こちら一品で合計
　二万三千五百円に
　なります。」


高い、、
当たり前だろうが高い。
なんでそうなるんだよ、、
高いだろ、、
また文句を言いながら
渋々財布の中から
三人の諭吉を取り出す。

さらば諭吉。
こんにちはもやし。


「有難うございました。
　又のお越しをお待ちしております。」


レジのお姉さんすっげ、、
私あんなに腰曲がらないかもしれん。

お目当てのものは買えたので
後はこれに呪力を込める。

いやもう込めるというより
移す。最大限、優しく。

ガラス細工が割れないように
呪力を移すと青色だったとんぼ玉が
青紫に光るようになった。


『はーい成功。献上物いっちょ上がり。』

パッと腕時計を見て時間を確認すると、
もう23時を超えていた。

なんで、、そんなに？

うっそ〜ん、、
そう思いながら悟がいるであろう
五条家に向かう。
そろそろジジイ共の酔いも
回り始めてんだろ。


抜け出してもばれないばれない。
行ける行ける。
自分にそう言い聞かせながら
宴中の和室のふすまに手をかけた。









*――――――――――
『いちゃいちゃちゅっちゅ
　しやがって、、糞やろッ！』

キスは虫歯の確率が
倍になるんだよッ！！
見せつけんじゃねえ！
―――――――――――*









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クズはこき使われる運命。→←そう言うところ。

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