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「あのさ、 付き合うとかそーゆーのは考えてないんだけど.....」
「はァァァ?!!
オマエっ! あの棘を振るのか?! 振っちゃうのか?!
コロスぞ!!」
「いやいやいやいやいや!!
そーゆーことじゃないってば!
棘から付き合おうなんて言われてないってこと!!」
碧が顔を真っ赤にしながらそう言うと、パンダは途端に呆れ顔になってため息をついた。
「はっ、馬鹿だなー碧は。
今の時代、好き= 付き合おう だろ?
オマエ馬鹿なのか? さてはお前馬鹿なんだろ?
なぁそうなんだろ?!」
いよいよテンションがおかしくなってきたパンダの鳩尾に碧の拳が入った。
「お"っふ...」
「聞け。
じゃあなんだ....、私は、棘と付き合うか付き合わないか決めなきゃいけないってこと?」
「まぁそーゆーことだわな。
あ、そう言えばそーゆー経験無いんだっけ?」
「まぁ.....うん。」
新鮮ーーー!!!と叫ぶパンダの鳩尾を碧は再び殴る。
「ねぇ、まずどのタイミングで付き合うとか決まるの?」
「二人きりになったときとか聞かれんじゃね?
知らねーけど。」
だいぶ無責任だなコイツ。と碧が心の中で毒を吐いていると....
「おーい何してんの君達ーー
早く入りなって」
「......。」
碧の顔が少し引き攣る。
昨夜、悟がご機嫌斜めだってことはなんとなく分かっていた為、"どうしたの?" とメッセージを送ったが、まさかの既読スルー。
悟に既読スルーされるなんてことは初めてだった碧はかなりショックを受けていた。
「ほらー入った入ったーー!」
悟にグイグイ押されながら、碧とパンダは教室に入った。
すると黒板の前に棘と真希が立っていて、不思議そうにこちらを見ている。
その瞬間 パンダはニヤりと口角を上げ...
目の前にいる碧を棘の方へ突き飛ばした。
「わっ!! 」
「?!」
棘は勢いよく突っ込んでくる碧をなんなく正面から抱きとめる。
そして二人は、必然とハグをするような体制となった。
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IsANe(プロフ) - とあるモチさん» コメントありがとうございます! ご期待に添えるよう頑張ります!! (2020年5月12日 1時) (レス) id: 8fefbb8a59 (このIDを非表示/違反報告)
とあるモチ - めっちゃおもしろいです棘カッコいい!!これからも更新がんばって下さい!! (2020年5月12日 0時) (レス) id: b97e9ef115 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:IsANe | 作成日時:2020年5月7日 6時