Ep.1 ページ2
「よーし!みんな入学おめでとう!
チアーズ!!!」
一人だけ異様にテンションが高い男の乾杯の合図に、つられて他四人も乾杯をする。
「君達の担任、グッドルッキングガイこと五条 悟先生デース! よろしくーー!!
今日は入学祝いとして僕の奢りだから好きなだけ食べていいよー!」
「先生、居酒屋に生徒を連れてくるのはどうなんですか。」
「しかも悟下戸なのにな...」
五条悟の隣に座る彼女、巫 碧とパンダは文句を言いつつも既に何品かちゃっかりオーダー済みである。今もメニュー表を見ながら何を頼もうか二人で話し合っている。
数十分前、近くの駅で集合した狗巻棘と禪院真希を迎えに来たのは、長身で目を包帯で隠している男率いるパンダと高専の制服を着た女の子。
じゃあこのままご飯でも、とそのまま連れられてきたのは、まさかの居酒屋だった。
「あ、どれ頼む?」
碧からメニュー表を差し出された真希達 と棘も、
じゃあ遠慮なく...と、それぞれ料理をオーダーし始めた。
「とりあえず 君達の自己紹介っしょ!
まぁ、ここは僕が紹介していくねー」
お前がするんかい、とツッコミを入れる間もなく担任は話し始めた。
「眼鏡をしている彼女は 禪院 真希、呪具使い。」
「よろしく、苗字で呼ぶのはやめてくれ。」
「次に呪言師の狗巻 棘。おにぎりの具しか語彙が無いらしいから会話頑張ろうね〜」
「こんぶ」
「で、パンダ。」
「パンダだ、よろしく頼む。」
いや、パンダをパンダで済ますな。と言いたいところだったが、パンダ自身もこれ以上何か言うこともないっぽいので、誰も何も聞かなかった。
「最後に、 護法師(ごほうし)の 巫 碧。
可愛いけど、安易に手ェ出したら火傷するから取り扱い注意ね〜」
碧は、は?と顔を顰めて悟を睨み、パンダがまーまーと宥めた。
「護法師って、あの守護術の??」
驚きを露わにする真希と棘に、悟はそーだよーと呑気に答えた。
護法師、それは守護術を扱う人間。
呪いは呪いでしか祓えないが、唯一呪い以外で対抗できるのが守護術。
護法師は、一族代々伝わる守護術を使って呪術師のサポートおよび、呪霊祓いを務める。
「呪術を使わないんだろ? 呪霊が見えるのか?」
「見える見える。 守護術は元々呪術から派生したものだから、結局はまぁ....呪力使ってんのかな。」
真希の質問に淡々と答えながら碧は来たばかりのポテトフライをつまんだ。
「てな感じで、1年生4人!仲良くやっていこう!」
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
IsANe(プロフ) - とあるモチさん» コメントありがとうございます! ご期待に添えるよう頑張ります!! (2020年5月12日 1時) (レス) id: 8fefbb8a59 (このIDを非表示/違反報告)
とあるモチ - めっちゃおもしろいです棘カッコいい!!これからも更新がんばって下さい!! (2020年5月12日 0時) (レス) id: b97e9ef115 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:IsANe | 作成日時:2020年5月7日 6時