理事長の娘は…６

２６１話 ページ26

優「蘭、さ…！」





食事を終えていた優は蘭のもとへ駆け寄った





蘭「あら、優ちゃんどうしたの？」





優「…おにー、ちゃ…来ない」





蘭「お兄さん？確か如月さんが連れて行ってた気がするけど…」





中々食事部屋に来なかった学秀を心配したのか優は蘭に居場所を聞き安堵していた






コナン「蘭姉ちゃん…だよね(ﾎﾞｿ」





毛利「気を付けろ…ここで間違えたら後が怖いぞ…！(ﾎﾞｿ」





蘭とミラの区別が未だつかないのか、2人はじっと蘭を本物かどうか見つめていた






蘭(こいつら…！！)





蘭は強めにゴンッと扉を叩いた





その瞬間に2人は蘭の名を呼ぶ






蘭「優ちゃん、一緒に行こうか」





優「え、う、うん……」






優は蘭と手を繋いでどこかへ歩き始める





その後ろを小五郎とコナンが追いかける






蘭「自分の娘も分からないなんて信じられない！」





毛利「怒んなよ！」





コナン「ら、蘭姉ちゃん…！」





優「……」





蘭「あ、お兄さん居たよ？優ちゃん」




ある部屋の前に立つ学秀を見つけると蘭は優に教えた

優は嬉しそうに小走りで学秀のもとへ走る







優「おにー、ちゃ…！」





学秀「優！ご飯は美味しかったか？」





優「う、ん…！」





学秀「部屋に行けなくてごめん、如月先生と少し話をしてたら如月先生が閃いたとか言って付いてくるよう言われて」





優「だ、じょぶ…、パパ…は？」





学秀「父さんは今帰国する手配をしてるみたいだ。」





優「…すぐ、帰、る…？」






学秀「どうだろ、此処に来るまでのやり方が少し通常の手続きとは違っていたからもしかしたら直ぐには帰れないかもしれないな」





優「……(ｼｭﾝ」






学秀「大丈夫、帰れない訳じゃないんだ」





優「…お家…」





学秀「ほら、そんなに悲しい顔しないで用意してくれてる部屋で待ってよう？白虎もいるから」





優「…(ｺｸﾝ」





優は学秀と共に部屋へ入り、ソファーで寛いでいた





すると段々と眠くなってきたのか優はコクコクと居眠りを始めた







学秀「…何かあったら起こすから、おやすみ」






学秀が小さな声で声をかけると安心したように優は眠った

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