仲良し2 ページ17
side侑
最近ユキもシロも俺達より角名とか銀と一緒に居る。それが何か気に食わん。治も何か思うところがあるのか機嫌が良くない。ユキ達に悪気はないからあいつらを怒るわけにはいかん。かといってモヤモヤは溜まるばっかやから、自然とそのイライラの矛先は片割れに行く。そのためいつもよりも乱闘が多くなる。そんな状態が2、3日続き、さすがにこのままじゃ良くないと思い俺はユキに声をかけた。
「ユキ、俺とお話ししよか。」
『お話?なぁに?』
「最近銀とよく一緒におるやん。何の話しとるん?」
『銀?えーっとね、侑の話!』
は?
「お、俺?」
『うん!ユキがね侑の話聞きたいって言ったら銀いっぱい話してくれたの。』
「な、なんで俺の話聞きたかったん?」
『え?侑が大好きだから!侑のこといっぱい知りたいなーって。』
えーーーーーーー。そんなんずるいやん。そんな可愛いこと言われたら許すしかないやん。いや別に怒っとったわけちゃうけど。俺はたまらなくなってユキを思いっきり抱きしめた。
『侑ぎゅー?』
「おん。ぎゅー。」
『ふふふ、ぎゅー!』
たぶん、こんな姿角名達に見られたら爆笑もんやろうな。治も笑うやろうけどあいつは今俺と同じや。シロを向かわせればどうとでもなる。
「はー、俺はっず。」
『はっず?』
「俺なぁ、ユキが銀のとこ行って寂しかったんよ。」
『寂しかった?』
「おん。今まではずっと一緒におったのにって。恥ずかしいやろ?」
『ユキとおんなじ!』
「へ?」
『ユキもね、侑がいないと寂しいの。銀に侑のお話聞けるのは嬉しいけどやっぱり侑が側にいないと嫌だなって思ってたの。だからおんなじ。』
寂しかったと話ながら嬉しそうに俺に擦り寄ってくるのは俺と同じ気持ちだったのが嬉しいからなのか。何はともあれユキが可愛いのでよしとしよう。
「ユキも寂しかったんか〜。お揃いやなぁ。じゃあこれからは寂しくないようにいっぱい一緒に居ろうな。銀に話聞くのも俺も一緒に行くわ。」
『うん!』
後日、銀がユキに侑の恥ずかしい話を暴露しそうになって慌てるのはまた別の話。
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真柴白 - どうして、終わり何ですか?続き気になります!!更新待ってます!!頑張って下さい!! (2021年1月14日 3時) (レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…!!!更新頑張って下さい!!!! (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨星 | 作成日時:2020年6月13日 22時